ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

エロイカより愛をこめて 34

2006年12月24日 | 

 表紙の絵も、金髪の巻き毛も華麗な伯爵ですが、この34巻は、伯爵大活躍の巻。


エロイカより愛をこめて 34巻

 

 33巻からの続きで、核物質によるテロを企てる"シリウス"との攻防戦。番外編は、32巻から続く、ケルト愛好会の撮影のドタバタ劇、「ケルトの幻想 マダムの妄想」。

 33巻に、執事が出てこなくて寂しかったのですが、今回は、執事さんも、ちゃんと重要な役割を果たしています。かつて伯爵の首に時限爆弾をつけた、フランス情報局の"Q"も、今回はなかなかのお働きぶり。でも、前から思っているんですけど、Qって、あんまりフランス人っぽくないみたい。…いえ、フランス人の知り合いは1人もいないので、単にイメージですけど。

 今回の登場人物の中で、チャーミングだったのは、「ケルンの怪しい筋の、謎の中国人便利屋さん」。ベイルートのバクチアル、ローマのボロボンテ同様、伯爵の力強い味方のようです。それに比べると、シリウスって、影が薄い。青池さんも愛着がないのか、特徴のない容貌。

 部長は相変わらずのお茶目ぶりで、今回は、エーベルバッハ家お泊まり用なのか、象さん、らくださん、きりんさん柄のパジャマまで披露してくれています。

 伯爵は女装するときは、なぜか、おばさんキャラがお気に入りみたい。今回の少佐の変装は、学生→ならずもの。「ならずもの」、って書いてあったけど、どちらかといえば、ボリウッド映画のアビシェーク・バッチャン風?「エロイカより愛をこめて」の舞台に、ムンバイが登場するのも、そう遠くない日のような気がします。

 そういえば、少佐の名字、エーベルバッハは、たしかドイツ語で、「イノシシの川」。来年はますます、猪突猛進でご活躍でしょうか。


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6 コメント

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ワタシかも・・・。 (akberlin)
2006-12-25 01:41:55
エロイカにケルンという地名が出てくるあたりが
なんとも。でもこのあたりじゃ東洋人は日本人も
中国人も韓国、ベトナム、インドネシア辺りまで
みんなアジアでひとくくり、ワタシがその「ケルンの
怪しい筋の・・・」に見えている可能性もあります。

でもこのマンガで見る少佐がドイツ人的かというと、
・・・ううむ、実際にドイツ人に囲まれてみるとなんとなく
違う気もしてくるのでしたが。きっちりしたドイツ人、
ていうイメージみたいですが、日本人の方がよっぽど
きっちりしてます・笑。
今後のケルンも楽しみ (とーこ)
2006-12-25 09:35:47
akberlinさん

ドイツ国内では、今までベルリンが舞台になることが多かったのですが、この「謎の中国人」が登場したので、今後は、ケルンが舞台になることも多くなるのでは…と、期待しています。

> きっちりしたドイツ人、ていうイメージみたいですが、

エロイカの中では、きっちりしたドイツ人は、エーベルバッハ家の人々と、せいぜいA(アー)さん、Z(ツエット)君くらいです。あとは、B(ベー)さんや、G(ゲー)さん、部長…(笑)。
少佐の定年は、何時? (あ。)
2006-12-25 20:55:04
少佐はイギリス人とスペイン人のハーフの子孫であるという設定だから、純粋なドイツ人ではないんですよね、確か。イギリス人は兎も角、スペイン人がきっちりしてるようには思えないのですけど(偏見か?)。

伯爵のモデルはロバート・プラント、ジェイムズ君はジミー・ペイジ、少佐は誰でしたっけ?
ハプスブルグの末裔 (とーこ)
2006-12-26 09:45:47
あ。さん

> 少佐はイギリス人とスペイン人のハーフの子孫であるという設定だから、純粋なドイツ人ではないんですよね、確か。

その説は初耳です。たしか、エーベルバッハ家は、ハプスブルグの末裔の貴族のはずです。少なくてもお父上は、ドイツ人でしたね。

少佐のモデルは、少佐の設定は、海外TVシリーズ『秘密諜報員ジョン・ドレイク』の主人公、ドレイク(演じたのは『プリズナーNo.6』のパトリック・マクグーハン)とか(ウィキペディア曰く)。
少佐の先祖 (mugi)
2006-12-28 21:57:26
「エロイカより愛をこめて」、懐かしいですね。
少佐の先祖は青池さんの「エル・アルコン-鷹」の主人公ティリアン・パーシモンのはずです。彼はスペインの血を引く英国人との設定ですが、この祖先の肖像が縁で伯爵と少佐がめぐり合うのです。

かなり前の青池さんへのインタビューで、映画「バルジ大作戦」のロバート・ショー扮するドイツ軍戦車隊長が大好きで、彼も参考にしたと語ってました。少佐の性格は彼女の兄がそうだったとも。ちなみに青池さんのお兄様は自衛隊だとか。

「エロイカ」はまだインドが舞台となったことはありませんね。トルコは登場したのに、是非インドで活躍してもらいたいものです。
ええっ!! (とーこ)
2006-12-29 10:02:43
mugiさん

> 少佐の先祖は青池さんの「エル・アルコン-鷹」の主人公ティリアン・パーシモンのはずです。彼はスペインの血を引く英国人との設定ですが、この祖先の肖像が縁で伯爵と少佐がめぐり合うのです。

ええっ!びっくり。そうでしたっけ!?肖像画のエピソードは最初の方にありましたが…と、「エル・アルコン」を探してみましたが、行方不明。買った覚えはあるのですが…。あ~、昔のことも覚えていないとなると、いよいよ危ないですね~。

> あ。さん

私の記憶違いだったようです。すみませぬ~。

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