表紙の絵も、金髪の巻き毛も華麗な伯爵ですが、この34巻は、伯爵大活躍の巻。
33巻からの続きで、核物質によるテロを企てる"シリウス"との攻防戦。番外編は、32巻から続く、ケルト愛好会の撮影のドタバタ劇、「ケルトの幻想 マダムの妄想」。
33巻に、執事が出てこなくて寂しかったのですが、今回は、執事さんも、ちゃんと重要な役割を果たしています。かつて伯爵の首に時限爆弾をつけた、フランス情報局の"Q"も、今回はなかなかのお働きぶり。でも、前から思っているんですけど、Qって、あんまりフランス人っぽくないみたい。…いえ、フランス人の知り合いは1人もいないので、単にイメージですけど。
今回の登場人物の中で、チャーミングだったのは、「ケルンの怪しい筋の、謎の中国人便利屋さん」。ベイルートのバクチアル、ローマのボロボンテ同様、伯爵の力強い味方のようです。それに比べると、シリウスって、影が薄い。青池さんも愛着がないのか、特徴のない容貌。
部長は相変わらずのお茶目ぶりで、今回は、エーベルバッハ家お泊まり用なのか、象さん、らくださん、きりんさん柄のパジャマまで披露してくれています。
伯爵は女装するときは、なぜか、おばさんキャラがお気に入りみたい。今回の少佐の変装は、学生→ならずもの。「ならずもの」、って書いてあったけど、どちらかといえば、ボリウッド映画のアビシェーク・バッチャン風?「エロイカより愛をこめて」の舞台に、ムンバイが登場するのも、そう遠くない日のような気がします。
そういえば、少佐の名字、エーベルバッハは、たしかドイツ語で、「イノシシの川」。来年はますます、猪突猛進でご活躍でしょうか。
なんとも。でもこのあたりじゃ東洋人は日本人も
中国人も韓国、ベトナム、インドネシア辺りまで
みんなアジアでひとくくり、ワタシがその「ケルンの
怪しい筋の・・・」に見えている可能性もあります。
でもこのマンガで見る少佐がドイツ人的かというと、
・・・ううむ、実際にドイツ人に囲まれてみるとなんとなく
違う気もしてくるのでしたが。きっちりしたドイツ人、
ていうイメージみたいですが、日本人の方がよっぽど
きっちりしてます・笑。
ドイツ国内では、今までベルリンが舞台になることが多かったのですが、この「謎の中国人」が登場したので、今後は、ケルンが舞台になることも多くなるのでは…と、期待しています。
> きっちりしたドイツ人、ていうイメージみたいですが、
エロイカの中では、きっちりしたドイツ人は、エーベルバッハ家の人々と、せいぜいA(アー)さん、Z(ツエット)君くらいです。あとは、B(ベー)さんや、G(ゲー)さん、部長…(笑)。
伯爵のモデルはロバート・プラント、ジェイムズ君はジミー・ペイジ、少佐は誰でしたっけ?
> 少佐はイギリス人とスペイン人のハーフの子孫であるという設定だから、純粋なドイツ人ではないんですよね、確か。
その説は初耳です。たしか、エーベルバッハ家は、ハプスブルグの末裔の貴族のはずです。少なくてもお父上は、ドイツ人でしたね。
少佐のモデルは、少佐の設定は、海外TVシリーズ『秘密諜報員ジョン・ドレイク』の主人公、ドレイク(演じたのは『プリズナーNo.6』のパトリック・マクグーハン)とか(ウィキペディア曰く)。
少佐の先祖は青池さんの「エル・アルコン-鷹」の主人公ティリアン・パーシモンのはずです。彼はスペインの血を引く英国人との設定ですが、この祖先の肖像が縁で伯爵と少佐がめぐり合うのです。
かなり前の青池さんへのインタビューで、映画「バルジ大作戦」のロバート・ショー扮するドイツ軍戦車隊長が大好きで、彼も参考にしたと語ってました。少佐の性格は彼女の兄がそうだったとも。ちなみに青池さんのお兄様は自衛隊だとか。
「エロイカ」はまだインドが舞台となったことはありませんね。トルコは登場したのに、是非インドで活躍してもらいたいものです。
> 少佐の先祖は青池さんの「エル・アルコン-鷹」の主人公ティリアン・パーシモンのはずです。彼はスペインの血を引く英国人との設定ですが、この祖先の肖像が縁で伯爵と少佐がめぐり合うのです。
ええっ!びっくり。そうでしたっけ!?肖像画のエピソードは最初の方にありましたが…と、「エル・アルコン」を探してみましたが、行方不明。買った覚えはあるのですが…。あ~、昔のことも覚えていないとなると、いよいよ危ないですね~。
> あ。さん
私の記憶違いだったようです。すみませぬ~。