ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

電車の中の出来事

2008年06月01日 | まいにちのできごと
 きのう電車に乗っていたら、私より年配の男性が乗ってきて、床にしゃがんだので、席を譲ろうとしたら断られました。

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 「まだ60だからよ。あと20年たったら、譲ってもらうかもしんねいけど」

 ああ、年寄り扱いしてすみませんでした…と、素直に座り直して本の続きを読もうとしたら、なんだかんだと話しかけてくる。でも、歯が何本かない上に、酔っぱらっているので、何を言っているのか、ほとんどわからない。わからないながらも、一生懸命聞いていると、

 「今朝は5時半まで飲んでいたの。これからまた会いに行くんだけど、毎日交通費だけでも大変なのよ。席譲られたのなんか、初めてだなぁ。きのうも、こんなゴム長できったない格好で来るな、ちゃんとして来い、と言われたけど、頭に来なかったなぁ」  …などなど。

 「上野に行くから、北千住に着いたら教えて」

 と言っていたから、上野の飲み屋の彼女にでも会いに行くのか?

 しばらくして、幼児を連れて、赤ちゃんを抱っこしたお母さんが乗ってきたので、席を譲ったら、幼児が座った。

 おじさんは、話し続ける。幼児にも、「お母さんを座らせてやれ」と言うが、お母さんは、そのまま、子供を座らせる。

 本を読むのを止めて、相づちを打ちつつ、「次が北千住ですよ。日比谷線で上野に乗り換えです」と、教えたら、おじさんは、財布から千円札を出してくれようとする。 いえいえ、めっそうもない…と断ったら、今まで、見ないふりしていた、他の乗客が笑っていた。そこで笑うくらいなら、せめて赤ちゃんを抱っこしているお母さんに席を譲ってくれ。

 おじさんの格好は、たしかに汚れていたけど、白髪の髪は洗ったばかりなのか、フサフサ立っていたし、首に巻いたタオルも真っ白だった。でも、なんだか、インドの路上にいる人と同じ匂いがした。

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 前に、横断歩道の前で、外国人に話しかけられて、そのまま話し続けて、駅まで一緒に行ったら、別れる前に、「話してくれてありがとう」と、言われて、驚いたことがあります。

 話をしただけで、お礼を言われたり、千円札をくれようとするって、どういうことよ。酔っぱらいや外国人に話しかけられたら、かかわらないようにしているの?人間同士なのに、あまりにも寂しいじゃないですか。

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