ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

グジャラーティーのジョーク

2008年07月29日 | インド
 西インドグジャーラート出身のグジャラーティーは、東アフリカを始め、海外に移住することも多い人たち。インドの中でも、倹約家、現実的で、商才があるコミュニティーとして有名です。菜食主義者や敬虔なヒンドゥー教徒が多く、物腰は柔らかいけど、粘り強く交渉して、自分に有利な方向に話を進めることが得意。マハートマ・ガーンディーの非暴力の交渉術も、グジャラーティーならではと言われています。

 グジャラーティー・コミュニティーのサイトには、そんなグジャラーティーをネタにした小話がいくつも載っていますが、以下のふたつの話も、グジャラーティーの友達に教えてもらいました。訳がぎこちないのはご容赦くださいね。

* * * * * * * * * * * * *

 パテル家の人たちは、母の遺体が入った棺がアメリカから届いたので困惑した。それは娘の1人が送ってきたものだった。

 遺体はとてもきつく押し込められていて、蓋を開けるにも苦労するくらいだった。遺体の上に、兄弟姉妹あての手紙があった。


 親愛なるチャンドラカント兄さん、アルビンド兄さん、スミタ姉さん、そしてヴァルシャ。
 グジャラートの地で火葬されることがお母さんの希望だったので、遺体を送ります。すみませんが、有給休暇が残っていないので、私は一緒に帰ることができません。

 お棺のお母さんの遺体の下に、チーズ12缶と、トルバーチョコ10個、バダム(アーモンドを使ったお菓子)8個を入れておきます。お母さんには、モーハン用のサイズ10のリーボックの靴を履かせました。その他、ラーダーとラクシュミーの息子たち用に、2足の靴があります。

 お母さんは、6枚のTシャツを着ています。大きなサイズはモーハン用。残りは、みんなの周りの人たちに。お母さんが履いている2本の新品のジーンズは男の子達に。リーマが欲しがっていたスイス製の時計は、お母さんの左腕につけてあります。シャンタ叔母さんに頼まれていたネックレスとイヤリングもお母さんが身につけています。叔母さんに渡してください。お母さんが履いている、6足のコットンの靴下は、甥っ子たちみんなで分けてください。  ギータより愛を込めて。

                    
追伸:他に欲しいものがあったら、すぐに知らせてください。お父さんも最近具合がよくないみたいです。


* * * * * * * * * * * * *

【神様とグジャラーティー】

 子供もいなけりゃ、金も家もなし。おまけに母親は目が見えない、というグジャラーティーの男が、神様に祈った。神様は、男を祝福して、ひとつだけ願いをかねえてやることにした。

 グジャラーティーの男のいうことにゃ…
 「どうか母さんが、新しい大邸宅で、女房が子供の腕にダイヤモンドの腕輪をつけてやるところを見えるようになりますように!」

 神様:
 「なんてこったい!まだまだグジャラーティーから学ぶ事が多いな!」

* * * * * * * * * * * * *


 返信に、こう書いたら、そこそこ受けました。

 「航空券より宅急便代が安いのなら、日本人なら、お棺にはいっちゃうかも」

 「神様、私のたったひとつの願い事を聞いてください!…グジャラーティーになりたい!」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿