ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

レスラー

2009年06月14日 | 映画
 「スラムドッグ$ミリオネア」を見た後、ご飯を食べながら夫と話したのは、見たばかりの「スラムドッグ$ミリオネア」じゃなくて、予告編でチラッと見た「レスラー」のことばかり。なんてったって、ミッキー・ロークの存在感がただ事じゃない。


 その映画、「レスラー」が公開されたので、初日に見に行ってきました。封切り初日に映画館に行くなんて、「Shine A Light」以来。英国アカデミー賞の授賞式を思い出しちゃいました。


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 ランディー・ザ・”ラム”は、50代のプロレスラー。20年前にイラン出身(ということにリング上ではなっている)のレスラー、”アヤトーラ”とやった壮絶な一戦は、今でもプロレスファンの伝説になっている。しかし、全盛期はとうに過ぎ、いまや体はボロボロ。トレイラーハウスの家賃も滞りがちだが、体を維持する薬代、トレーニング・ジム代、トレードマークの長髪の金髪とブロンズ色の肌を維持するための美容院代、日焼けサロン代は必要だ。試合のない日は近所のスーパーでバイトをしている。

 ある日、いつものように激しい試合を終えたあと、控え室で倒れる。筋肉増強剤の副作用なのか、心臓発作を起こしたのだった。心臓のバイパス手術をした後、「プロレスのようなハードは運動はもうできない」と医者に言われる。気弱になったラランディーは、なじみで前から気があったストリッパー、キャシディーに心臓の手術を打ち明け、疎遠になっている娘に会うようにアドバイスされる…

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 ミッキー・ロークはこの映画に出るために俳優になった!「ナインハーフ」も「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のミッキー・ロークも好きでしたが、「レスラー」のミッキー・ロークの前にはかすんじゃいますね。20数年経って、変貌したミッキー・ロークのルックスだけが取りざたされていますが、「レスラー」のミッキー・ロークは十分セクシーでチャーミングでしたよ。いやもう、すばらしいのひと言に尽きます。

 ストーンズやチャック・ベリーは金銭的に成功してもステージを降りない。ランディーやキャシディーのように肉体を酷使し、技術を鍛錬しつつづけています。

 映画の中でランディーは言いました。「俺に引退しろと言えるのはファンだけだ」

 同じ事をミックやキースも言っています。少しでも元気なうちに引退するという選択肢はとっくにないのかもしれません。





 映画を見た日、プロレス団体・ノア代表の三沢光晴さんがリング上で死亡しました。心からご冥福をお祈りいたします。



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2 コメント

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合掌 (HIKISHIO)
2009-06-16 23:48:51
予告編チラ見したことありますが、ミッキー・ロークだって気がつかなかったです。
凄いなミッキー・ローク!
彼の作品では、あまり評判よろしくありませんが、クラプトンが音楽担当した「ホームボーイ」が好きです。

三沢のことは今も信じられません。
あれほど巧くて偉大なレスラーが事故死だなんて・・・。
なぜ三沢なんだろうか・・・。

ご冥福をお祈りいたします。
音楽:スプリングスティーン (とーこ)
2009-06-17 09:16:36
HIKISHIOさん

「レスラー」おすすめです。ミッキー・ロークは(日本でも試合した)ボクサーのときよりずっとカッコよかったです。

エンディングのテーマ曲は、ミッキー・ロークの友人でもあるB・スプリングスティーンが提供してくれたとか。

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