新潟県十日町市で9月10日(日)までやっている「大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ2006」を見てきました。
「トリエンナーレ」(triennale)というのは、3年に1回開催される美術展覧会のことだそうで、越後妻有トリエンナーレも2000年から3年ごとに開催され、今回は3回目です。十日町市には実家があり、過去2回も、何かおもしろそうなことをやっているらしい、ということは知っていましたが、車がないとなかなか行くのも不便と、敬遠していたので、見るのは今回が初めてです。
ひとくちに芸術祭といっても、やっていることは多種多様。アートを作って展示する他に、コンサートやステージ、ワークショップ、デモンストレーションなどのイベントもたくさんあります。
中には非公開の「竹ランプ」(No.95)という企画も。これは、入院中の時間を安らいですごせるように、美術が関わろうとする試みだそうで、会期後記録を公開するそうです。
世界各国のベリー(苺などの果物)36種類を植えて、季節ごとの変化を観察し、ジャムを作ったりするおいしそうなプロジェクト(「ベリー・スプーン」No.103)もあるし、駐車場を盤に、車を牌にみたてたゲーム感覚のアート(「パークレット」No.196)、イギリスの湖水地方から来た7人が集落に住み込んで、村の人たちの助っ人をする「七人の侍」(No.290)などもあります。
今回は3回目なので、過去2回につくられたアートもそのまま残っていたりして、ナンバー329番までと、作品数も多く、東京23区より広い地域に点在しているので、見るだけでも大変。しかも田舎なので、交通機関も限られています。開催期間は50日間ですが、地元の人でもなかなか全部見ることはできないだろうと思います。
効率よく見て回るために、バス・ツアーも何種類か出ていました。その中でも、1番時間が短い、ほんのさわりだけ見てくるダイジェスト・ツアーというのが、土日だけ出ているというので、それに参加してきました。作品群の一覧はこちらから(入力ミスがあれば、ご指摘ください)。
ツアーと、翌日徒歩で回って見たのは●、チラッと見たのは▲です。
今回の芸術祭には、いくつかプロジェクトがあります。
◎空き家プロジェクト
◎妻有焼きを目指して陶芸家が集う「うぶすなの家」
◎現代いけばな百花繚乱
◎「越後の布」プロジェクト
などなど。特に空き家、廃校を使った作品には、一覧の中に、★(空き家)、■(廃校)のマークをつけておきました。
こうしてあらためて一覧を作ってみると、見ていないものがたくさんあって残念ですが、芸術祭が終わっても、恒久作品としてそのまま展示されるものもあるので、今後も見るチャンスはありそうです。でも、壊してしまうものもあるので、興味のある方は、急いで見に行ってくださいね。
第3回「大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ2006」
2006年7月22日(土)~いよいよ9月10日(日)まで!
いや~、予想していたより、ずーっと気持ちよかったです。3年後もあったら、また行きたいです。田舎もいいもんだと、初めて思いました。(久喜も十分田舎だけど)
4日目だとのこと。
松代、松之山、下条、川西方面を制覇しているようでした。
市内は回っていないらしいので、ポストカード売り場で、「○番、良かったですよ。場所はココ」などと、地図を2枚描きました。
すでに国道界隈は御存知の方でしたから、すぐにわかっていただけました。
やはり、空き家プロジェクトが良かったとおっしゃっていました。
私たちは毎日いますので、なかなか腰があがらずモタモタしていましたが、外から人が来るということは良い面もありますので、また遊びに来ていただきたいと思います。
とりあえず仕事があるうちは地元にいますから、寄ってくださいね~。
我々はできた作品をみるだけですが、地元にいると、作る過程とか、状況もわかるので、また別の見方もあると思います。3年おきの芸術祭だけど、制作に1~2年(もっと?)かかるのもありますものね。
いよいよ今日は最終日ですが、その後も残る作品もあるし、壊す作品のあるし…。