(ストーンズ本なのに)、ノーチェックでした。ストーンズ三昧で知って、amazonで購入。
ミック・ジャガーという生き方
青弓社:刊 佐藤明子:著
2003年のストーンズの来日コンサートを、「何の気なしに見て」、ミック・ジャガーのすごさに圧倒された作者が、ミックのストイシズムを、「武士道」、ブルースへの傾倒を、「キリスト教」と位置づけ、彼の本質に迫る。
ミック・ジャガーに関する本は、「ミック・ジャガーの真実」、「ミック・ジャガー プリミティヴ・クール」、「ミック・ジャガー」、「ミック・ジャガー語録」などなど、一通り持っていますが、どれもウソくさくて、あまりおもしろくありませんでした。ストーンズ関係の本は、自動的に買っているけど、あまりにもクズが多く、いいかげん買うのはやめよう、と思っていましたが、この本は、買って大正解。ストーンズ・ファンにはオススメです。
ストーンズのコンサートを1回見ただけという、著者が描いたミック・ジャガー象が、一番、私がミックに抱いているイメージと似ています。唯一、イメージと違っていたのは、女性に対する態度かな。
私は8歳の時からストーンズを聞いているので、今更、「なぜストーンズが好きなのか」とか、「ミックのどこがいいのか」と、聞かれても、自分でもわからない。35年以上、いろいろな状況の中でストーンズを聞いてきたから、自分の思い出と、ストーンズの曲、映像、ゴシップなどが混じり合い、切り離して、冷静に考えることができません。
この本の著者は、2003年に初めて行ったストーンズのコンサートに衝撃を受け、短期間に、ストーンズやミックの映像、印刷物、音楽などから、情報を収集し、2006年の来日時までに、1冊書き上げました。そこには、私が35年以上時間をかけたがゆえの感傷はなく、ミックを知りたいという熱意だけが彼女を突き動かしたのでしょう。
あとがきに、印象的な文がありました。
ミックは、ホームレスやフリーターの若者に共感する自分に驚くことがあるとか。ミック曰く、「生活レベルは違っても、本質的には、自分も根無し草生活を送っている」。著者は、「自慢じゃないけど、私だって浮き草だ」と書いています。出版社勤務を経て、子供を育てながらライターをしていることを言っているのか、どうか。
私も転職を繰り返し、仕事辞めちゃインドに行ったりしてきたし、今はバイトだし、まぁ、「地に足をつけた生活」はしていませんねー。WANDERING SPIRITですか。
とてもおもしろい本でしたが、装丁がイマイチな感じ。まっぷるの、ぽけっとガイドブックみたい。
ストーンズの名古屋公演と大阪公演のために購入したもの
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます