ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

The Brussels Affair

2012年01月07日 | ローリング・ストーンズ

 ブログをお休みしていた間に、Super Heavy、Some Girls LIVE IN TEXAS'78が発売され、暮れには高校の同級生、ジャワ様からキースやロニーのCDなどをごっそりいただいちゃって、血液中のストーンズ濃度が高まっております。結石ができそう…。The Brussels Affairは、昨年11月に発売されたライブ音源で、ダウンロード購入のみ。前世紀のロートル・バンドの代表みたいに言われるストーンズだけど、商業的には時流にも乗らざるを得ないようです。お正月明けてようやく落ち着いたのでダウンロードしました。ファンも「寄る年波」とか言ってられないの。

 

 去年はハル・アシュビーのLet's Spend the Night Together('81) の再上映されたあと、Some Girls LIVE IN TEXAS'78 も限定上映されたので、HYDE PARK、GIMME SHELTER('69)、STONES IN EXILE('71)、Ladies & Gentlemen('72)、At the MAX ('90)、FOUR FLICKS(202-2003)、BRIDGES to BABYLON LINE IN CONCERT('98)、A BIGGEST BANG(2005-2006)、SHINE A LIGHT(2006)と、69年以降のストーンズのワールド・ツアーの映像がだいたい揃いました。あとは、1975-1976か…なんて思っていたら、映像じゃなくて音源だけですが、いきなりこれが出ました!

 

 とにかくストーンズの場合、活動期間が長いのでアルバム数が多いうえに、初期の頃は同じタイトルでも、アメリカとイギリスでは収録曲が違う別のアルバムが出ていたし、おまけが1曲ついたり(主に日本向け)、紙ジャケ、オリジナルジャケット、ベスト盤とは名ばかりの、寄せ集めの編集盤などなど、正規版だけでも膨大な数のアルバムが存在します。海賊版はそれに輪をかけた数だそうで、同じ日のコンサートからいくつものバージョンができたり、またそれを切ったり貼ったりして別の盤を作ったり…という状況。誰か「ストーンズだけで500枚以上のアルバムを持っている」とか言ってたっけ。

 このThe Brussels Affairは、Nasty Musicと並ぶ、名作として有名なブートレグ(海賊版)。そう、海賊版が正規販売されちゃったのです!もちろんストーンズ公認。そういやSTONES IN EXILEの中にも、ブートのコック・サッカー・ブルーズが登場していたんでしたっけ。つまり今後は、前世紀に違法だったブートもどんどん出回るということか。

 

 で、肝心の音ですが、すごいです。1976年のヨーロッパ・ツアーではもっと退廃的というか、ダルな感じだったし、81年以降は健康に気を配る、ある程度コントロールされたコンサート。90年以降は、セットも巨大化して、構成もしっかりしたものになっていきましたが、この頃は、次のコンサートのことなど考えずに、平気でシャウトしているし、キースの出番でもミックは休まず出ずっぱり。もちろんキースも今みたいに、オトナな態度じゃなくて、高い声を張り上げているし、(ときどき無意味に)テクニシャンのミック・テイラーもいます。データだけとはいえ、これがたったの7ドル(mp3。FLAC形式は9ドル)、ランチ1回分で手に入るなんてね。円高もいいことがあるもんだ。1973年といえば、幻の日本公演。このピチピチのストーンズを聴いたり見たりする機会を逃して、日本人の多くが初めて見たストーンズが40代だったというのは、日本の音楽シーンの歴史というか、方向性をも変えてしまったという気がします。

 

 Some Girls LIVE IN TEXAS'78を見たときは、同じツアーのアナハイムとか、屋外コンサートも見たいと思っていましたが、今年は1975-76あたりが出るかな。1976年のパリライブは、まだうちにビデオがなかった頃、NHKで放送したことがあります。どうせブートも出回っているんでしょうけど、そう遠くない将来に、正規版として発売されそう。年々生きていくのがつらくなるけど、「長生きするっていいこともあるでしょ?」とストーンズに言われているような気もするかな。

 

 

 


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