最近では滅多に買いませんが、雑誌が好きでした。若い頃はよく買いました。まとまった情報じゃなくて、雑多な情報を入手したいとき、気軽に読みたいとき、暇つぶし…などが主な目的でしたが、最近ではネットで用が足りてしまうことが多いし、たまってしまった雑誌を捨てるのも面倒なので、ほとんど買いません。
何冊か取ってある雑誌もあります。まぁ、ほとんどが○○特集で、必要な記事だけ切り取るのも面倒で、そのまま、というものです。大体はストーンズ特集。
でも、今見ると、特集記事より他の記事や広告がおもしろかったりします。特にストーンズに関する記事は、もうどうでもいいことばかり。今となっては捨てないのは、その頃の雰囲気を、まるまる保存してある雑誌そのものに愛着があるからかなぁ。
雑誌の情報は一時的なもので、雑誌に掲載された情報が、保存の必要の価値がある場合、たいていは、その後、本になります。本にならない情報だけ雑誌のまま残しておけばいいのですが、なかなか情報の選択ができない~。
そういう私みたいな人にちょうどいいのが、ムック(Magazine+bOOK)。ハードカバーより安くて気軽な感じだし、広告や他の不必要な記事も少ない。ムックは流通上は書籍扱いらしいけど、やっぱり感覚的には雑誌です。
お気に入りのムック
ストーンズ・ジェネレーション(JICC出版局、1983年、880円)
ハル・アシュビーの映画「Lets' Spend The Night Together」の日本公開に合わせて作られたムックです。
内容は、日本人の著名なストーンズ・ファンが、好き勝手に自分のストーンズ感を言っているだけ。でも、当時はストーンズが来日できそうな気配は全くなかったし、10年前(1973年)の来日が、入国不許可でドタキャンになってしまったトラウマが、日本中のストーンズファンにありましたから、このムックも何だかいとおしく感じました。
その3年後に出た単行本がこれ
↓
定本ストーンズ・ジェネレーション(JICC出版局、1986年、980円)
内容はほとんど同じ。違うのは、山川健一の記事と流智明のストーンズ星占いだけ。山川健一はそのちょっと前にミック・ジャガーにインタビューしているので、その話を持ち出すために記事を差し替えたんだと思いますが、インタビュー自体は別の本(ローリング・キッズ)にしたので、正直言って、替えるほどの内容でもないじゃん…という感じです。
流智明のストーンズ星占いは、1983年の「ストーンズは1983年の9月に解散するだろう」という予測が大はずれだったせか、1986年版では「生涯にわたって心を許し合えないミックとキース」というタイトルの記事になっています。
というわけで、内容はほとんど同じ、値段も100円しか違わないのですが、「定本」の方はダサイ!
なんだろう、この差は?ムックは、映画の宣伝も兼ねているのか、写真は「Let's Spend The Night Together」のシーンを使っているのが多かったけど、あとは本文のレイアウトもほとんど変えていないのに、なんかもったりした作りになっちゃっているんですよね。紙質とか綴じ方とか、すごく微妙なところの印象なんだと思いますけど。
おそらく別冊宝島の1983年度版が好評で売り切れちゃったので、もう1度出版したんでしょうけど、雑誌(ムック)をそのまま単行本にしちゃうと、全然ダメなのね。
そういうわけで、ほとんど同じものを持っているのに、読み返すのはムック版の方ばかり。当然単行本の方が耐久性が高いっていうのに、もったいないけど。
この頃のストーンズ本はいいよね~
未知への憧れが詰まっている感じかな。
ムックの方ばかり開いてしまう感覚、わかるような気がします。熱のある情報は単行本(特にハードカバー)に似合わないんですよ。ペラペラ気軽にめくれる方が熱を感じやすい気がします。広告なども当時の熱気を伝える効果にもなるし。
多分単行本の方こそ保存用ですよ。きっと。
いえ、ちょっと覚えてた名前を出しただけで、自信ないんだけど…(^^;)
> 未知への憧れが詰まっている感じかな。
そうですね~。この頃は1ドル250円前後だったと思うけど、感覚的には$1=360円。ストーンズも外国もすごーく遠くにありました。
HIKISHIOさん
> 熱のある情報は単行本(特にハードカバー)に似合わないんですよ。ペラペラ気軽にめくれる方が熱を感じやすい気がします。
あー、そうか。「熱のある情報」が、キーワードかもしれませんね。単行本はどうしてもスピード感がないですもんね。この本の中でも、いろいろな人がストーンズについて、自分の勝手な思いこみを言ったり書いたりしているんですが、その発言で好き、嫌いになったりしていました。
一の字さん
> 下の方の写真はブライアンジョーンズ?
ブサイクに写っていますが、ミック・ジャガーです。(この写真を表紙にしただけでも、単行本の価値が落ちているような気がします…)
ブライアンはこんな顔の人。↓
http://www.eonet.ne.jp/~radical/yousetu03.htm
上のサイト、見に行きました
やはり私の「人の顔を覚える能力」「人の顔を識別する能力」はかなり低いようです(^^;)
同じ人に見えちゃうよ~
> 同じ人に見えちゃうよ~
まぁ、外国人の顔って、見慣れるまではそんなものですよね。ブライアンは金髪で、ミックの髪の色はブラウンなので、白黒写真だとその辺が目印でしょうか。
それにしても、リンク先のブライアンは20代半ば、下のミックの写真は40代前半だと思うので、ミックが聞いたら喜ぶかも。