面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

恋も雨に濡れて

2008年09月22日 | Weblog
 雨があがったので、忘れないうちにと、歩いて新中野の銀行まで振込みに行って来た。こういう現実生活の雑事で物語世界の妄想が中断されると、戻るのに苦労する。頭を割られて脳が疼く竜馬の気分で原稿を書いていたら、コメディではなくなってきたのであわてて修正し直したりした。

 頚椎をやられるまで、雨は嫌いではなかった。今も、雨が嫌いな訳ではない。押しつぶされるような低気圧が問題なのだ。雨は恋の優雅なアシスタントだ。流行歌にも恋と雨はセットで活用される。濡れる、という動詞が曲者である。雨にも濡れるが、恋にも濡れる。瞳が濡れて、唇が濡れて、膝が濡れたら、もう恋のサンバ状態である。

 雨はあがったが、なかなか物語りに戻れなくて集中力を欠いている。爪を切ったり、ギターを弾いたり、オムレツを作ったりしているが、午後になってしまいそうである。あれ?劇団の後藤がバイクを飛ばして原稿を読みにくると言ったのは何時だったか知らん、半年ばかり音信不通だったTさんからメールが来た。今日は、あまり不可思議な事に遭遇したくない。