面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

時間の使い方。

2007年05月04日 | Weblog
 有り余る時間があっても一行の文章も書けないときがある。ところが、アイディアが溢れ出すと途端に時間が足りなくなる。農業や漁業が天候に左右されることと同様、と、云ってはおこがましいが、時間を操る事は難しい。
 いつの頃からか、時間に逆らわないようになった。言い換えれば怠け者になった。その頃から、遅れる事のなかった約束の時間まで守れなくなった。しかし、気分は楽になったと云える。毎月事務所に提出するスケジュール表が書斎の机上にもあるが、かなり詳細に時間を割ってある。にもかかわらず創作の予定だけは守られた例がない。この連休も欲張って2本の脚本と書きかけの小説の仕上げ、それに依頼された上演作品の手直し(沈まない船が10月にブティストホールで某事務所主催で)と、時間を埋めた。友人からのゴルフの誘いも断った。なのに、…今日はすでに4日である。昨日も、スタントの稽古は23時に終了したのに、樋口や片山を誘ってなべ横の深夜までやっている蕎麦屋へ。
 25時頃、食事にみえられたA先生とばったり。話が弾んで27時、店を追い出されるまでしゃべっている始末。
 読みかけの本はテーブルに投げ出されたまま、洗濯物は乾燥機の中、冬物の衣服は寝室にばら撒かれ、草むしりをするはずの庭にはすくすく育つ夏草…。もはや時間の調節どころではない。処分しようと思った骨董の食器類も大きな紙袋で書斎に転がっている。今誰かが訪ねて来たら何事かと思われる散らかり様だ。時間の使い方などとのたまっている場合ではない。洗濯物から片付けましょう。
 それにしても良い天気だ。フランスへは行けないが、新しい背広を着て出かけたくなりますね。休日の方はしっかりお楽しみ下さい。Tさん、日生劇場初日おめでとう!僕は9日に観劇させていただきます。森山未来の「血と婚礼」も観たいな。本当に時間の使い方は切実な問題です。