面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

終わりはないが…

2006年12月18日 | Weblog
 依頼された映画のシノプシスを今、書き
終えた。採用されるか否かは判らないが、
あてもなく書いていたアマチュア時代に比
べて、依頼されての仕事は気が入る。
勿論、制限時間があり、昔の気楽さは微塵
もない。それでも、好きな仕事が出来るの
は幸せだ。ラジオドラマにしろ舞台の戯曲
にしろ、創作は何でも楽しい。漠然とだが、
僕は子供の頃から、死んでから評価される
人生になるのではないかと、思っていた。
現在の貧窮振りを客観覗すれば、当たらず
とも遠からずだ。そろそろ、痩せ我慢も限界
に近い。W氏のブログでアホ呼ばわりされて
いるが、そのとおりである。唯心論に宗旨変
えして間もないのでUFOも出現してはくれ
ない。他力本願とまでは悟っていないので、
気持ちが安らぐには時間がかかるだろう。
僕の好きな(世界中のSFファンが好きな)
フィリップ・キンドレッド・ディックは、
初の映画化作品「ブレードランナー」の公開
直前にこの世を去ったが、20作以上の長編
と100作あまりの短編小説を残し、いまも
映画化され続けている。彼を思うと勇気が
湧く。創作に終わりはないのだ。書きつづけ
れば良い。人と人が争うのではなく、人が人を
楽しませる仕事が出来ることを感謝しつつも、
この醜い現実も終わらないのだと思うと、残酷
なこの世を憾みたくもなる。いずれにしても、
僕が去っても、何も終わらないのだ。