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命名

ボコちゃんの本名の命名についてたまに聞かれることがあるのだが、話せば長くなると思っていつも適当にしか答えてこなかった。
改めてここに書いておこうかと思う。

妊娠の経過に関しては昔の日記に詳しく書いていたので、ここではかいつまんで書くだけにする。

ボコちゃんを妊娠した初期の頃に私は少量の出血をした。
そのときの超音波の診断で見えるはずのものが見えなくて
医師「99%流産です。すぐに処置手術をしましょう。」
私「もう少し待つことはできないでしょうか?」
医師「大出血をする可能性がありますが…。そうですね、わかりました。その間に気持ちの整理をつけてください。」
というようなやりとりがあって、悲嘆にくれた期間が5日ほどあった。

しかし、手術予定の5日後の超音波の診断で初めて胎児の心臓の動きが確認され、妊娠は継続した。
このときは、本当にご先祖様に守られていると感じた。
とはいうものの、出血が続いていたし、妊娠初期であるにもかかわらず内診で子宮の張りが確認されたため、その後も切迫流産・切迫早産で安静状態にしなければならない日々が産前まで続いた。

そんなこんなで、生まれてくる子供の名前には、
「命を大切にしてほしい。自分の命も、他人の命も大切にできる人間になってほしい。」
という思いを込めたいと思うようになった。

こんなに苦労して生んだんだから、命を粗末にするなよぉ~という、単なるエゴなのかもしれないけど。

出産直前には、3回ほど救急で病院に駆けつけたことがあった。
1回目は、正期産に入る前に破水かもという水様のオリモノで救急外来受診。破水じゃなかった。帰宅。
2回目は、大量の出血が見られ入院。ちょうど正期産に入るところだった。胎児の心音にも異常がなく推定体重も2500gだったが、陣痛もつかなかったので3日ほどして退院。
3回目は、出血は続いていたのだが、またまた大量の出血が見られ再び入院。今度はそのまま陣痛がついてきたので出産となった。

出血の量が普通でいうところの"おしるし"とは違っていたので、常位胎盤早期剥離の疑いも捨て切れず、いつでも帝王切開ができるように…という状況での出産だった。
結局、出産は普通に進んだ。
結果オーライ。

常位胎盤早期剥離は、母子ともに危険があるということを本で読んでいたので、出産直前に鮮明な出血を見たときには、本当に自分の命も捨てる覚悟だった。
母子同時に危険が迫った場合には、「私の命よりも子供の命を優先してくれぇ。」と心から願ってはいたものの…。
陣痛のあの強烈な痛みには耐えられなかった。
陣痛の間中、心の中では、「もうどうなってもいいから、とにかくこの痛みを止めてくれぇ~!!!!!」と叫んでいた。
心の中で叫んでいたというのは、とにかく痛いのと、これからさらに痛くなるのかという恐怖で、叫びたくでも声が出なかったからだ。
実際に「痛い~。痛い~。」とは言っていたけど。

っと、話がそれた。ボコちゃんの命名の話をしていたんだった。

1回目に救急外来に駆けつけた日は、2月の中旬にさしかかろうとする祝日。
とてもお天気がよく、ぽかぽか陽気だった。
家を出ると、木に、今にも張り裂けんばかりの花のつぼみがなっているのが見えた。

ああ、春になるんだなぁ。
生命の誕生にふさわしい季節だわぁ。

なぁんて思ったのがきっかけで、ボコちゃんの呼び名を思いついた。
そして、漢字にはどうしても「命」に関する文字を入れたかった。

というのが理由。

ちなみに、「ボコ」のハンドルネームは、妊娠中に初めての胎動を感じたのが「ボコッ」という感じだったから、以来、ネット上では「ボコちゃん」と呼ぶことにした。


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