本日は「終活」のテーマのうち、「看取らないといけない相手」について。
当然ながら、まずは『①自分の両親』であります。自分の子供を看取るという事態は、人間に最も心の傷を与えてしまう出来事となりますので、これは絶対に避けなければなりません。すなわち、子供にとっては「親に先立つことは最大の不孝」でありますので、「自分の親を看取る」のは最も大きな責任だと言えます。
その次として、『②配偶者の両親』であります。配偶者の親からすれば、自分の子供の配偶者が自分よりも早く亡くなってしまう事態を、我が子に味わわせたくないという気持ちが強いもの。したがって、配偶者の親よりも早く死んでしまうこともNGであります。
さらに、『③年長の兄弟』。年長の兄や姉からすれば、自分の弟や妹が先に亡くなるという事態は、自分の子供を先に亡くすことに次いで悲しい出来事になりますから、これも出来れば避けなければなりません。
最後になりますが、『④動物の家族』。これも当然ながら、動物の家族を残して、自分が先に死ぬわけにはいきません。残された動物は最悪、処分されてしまう事態に追い込まれます。可愛がっていた動物は、最後まで看取るのが飼い主の責任になります。
自分の場合は、①自分の両親、③年長の兄弟、はすでに完了。②配偶者の両親、については、89歳の義母が存命なので、義母を看取るまでは先に逝くことは出来ません。
そして、④動物の家族。すなわち、我が家では「もなか姫」ですが、来春13歳になる彼女を残して死ぬことも出来ません。
あれ? でも「もなか姫」に関しては、奥さんがご存命ならば、大丈夫なのでは? と言う方がいらっしゃるかもしれません。
それがダメなのです。
うちの嫁さんからすれば、「もなか姫」は娘同然の存在でありますから、もなか姫が亡くなった時には、ワタクシが死んだ時よりも激しく嘆き悲しむことは必定。その時に、嫁の傍にいて、一緒に嘆き悲しむ人間が絶対に必要なのです。また「もなか姫が死んだのは、お前のせいだ」と罵倒して罵り散らかしても構わない人間が傍に必要なのです。そうしないで、感情を内に押しとどめてしまったら、おそらく嫁は気が狂ってしまうでしょう。
だから、「もなか姫」が亡くなる前に、ワタクシが死ぬことはあってはならない。
という訳で、まだまだ簡単に死ぬわけにはいきません。