2歳GⅠホープフルS。勝ったのは、スワーヴリチャード産駒の牝馬レガレイラ。スタートで出遅れ、後方待機で脚を溜めます。逃げたヴェロキラプトルの前半1000mのラップは1分0秒0と比較的流れる展開に。直線に入ると、馬場の内側の空いたスペースを突いて、シユーニ産駒シンエンペラーが先頭に立ちますが、外からキズナ産駒サンライズジパング、大外からレガレイラの2頭が襲い掛かります。大外のレガレイラが弾け飛んで抜け出して、3/4馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分0秒2。2着にはシンエンペラー、2馬身差の3着にサンライズジパング、さらに3/4馬身差の4着には、後方から追い込んできたアドミラルシップ。
勝ったレガレイラは、ホープフルSがGⅠになってから初の牝馬の勝ち馬となりました。新種牡馬スワーヴリチャードの産駒として、初のJRAGⅠ勝利ともなりました。なお、来春の牝馬クラシック候補として、全く別路線から有力な馬が出てきた形。少なくとも、現時点でオークス候補NO.1はこの馬ということになるでしょう。
2着シンエンペラーは、最も上手にレースをして勝利目前のところを、悔しい敗戦となってしまいました。ただ中山適性が高いことを証明しましたので、皐月賞に向けては良い試走になりました。
3着サンライズジパングは、4コーナーで前にいたショウナンラプンタが大きく膨れたことで大きく遠回りを余儀なくされました。それが無ければ、2着シンエンペラーとは逆転もあったかも。いずれにしても、ダートでも芝でも、第一級であることを証明してくれました。
4着アドミラルシップは、2戦目のキャリアながら、淀みのない厳しい流れの中、後方からよく伸びてGⅠレースで4着ですから、地力が高いところを見せてくれました。3歳春の重賞路線で活躍できると思います。