生産界は、種牡馬キタサンブラックと新種牡馬イクイノックスに話題が集中しておりますが、冷静に考えてみると、本当にこの2頭が、サンデーサイレンスやディープインパクトと同様の実績を残すことが出来るかと言うと・・
以下の数字を見る限り、「ほとんど不可能でしょう」というのが答えだと思います。
「種付料2000万円」などと浮かれていると、期待を裏切った時の「しっぺ返し」も怖い気が致します・・。
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それではいつものように、前回ご報告(2023年11月5日現在)以降で、ディープインパクト産駒の勝利数の進捗内容は以下のとおりです。大晦日ですので、実質的に2023年の締めの報告となります。
11月19日の福島4R 障害未勝利で、4歳牡馬ルヴェルディが勝利。同じく福島5R 障害オープンで、6歳牡馬グレートバローズが勝利。また同日の福島9R 高湯温泉特別(3歳以上1勝クラス)で、5歳騙馬テイデが鮮やかに差し切り勝ち。さらに同日の京都11R アンドロメダステークス(L)では、5歳牡馬ディープモンスター大外から豪快な差し脚を見せて勝利。
11月25日の東京11R キャピタルステークス(L)で、4歳牡馬ドーブネが貫禄の逃げ切り勝利。同じく東京12R 3歳以上2勝クラスで、5歳牡馬レッドロワが勝利。
12月2日の中山8R イルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープンクラス)で、5歳騙馬ロックユーが見事な逃げ切り勝ち。
12月16日の中山11R ターコイズステークス(GⅢ)で、5歳牝馬フィアスプライドが4番手からの鮮やかな差し切りで勝利。産駒として今年8勝目のJRA重賞制覇となりました。また12月17日の阪神10R 六甲アイランドステークス(3歳3勝クラス)で、5歳牡馬ダノンティンパニーが差し切り勝ち。さらに同日の中京10R 桑名特別(3歳2勝クラス)で、5歳牝馬タウゼントシェーンが好位差しで勝利。
これにより、ディープインパクト産駒の①JRA通算勝利数が2764勝となり、新記録を更新中。
また、②JRA重賞勝利数が289勝へ、⑨JRA+海外重賞勝利数が337勝へ、それぞれアップしております。
なお、2023年のJRAリーディングサイヤーは、3歳GⅠレースを5勝したドゥラメンテが初の栄冠に輝きました。(詳細は別途報告いたします!)
昨年まで11年連続でリーディングサイヤーの地位にいたディープインパクトは、遂にその地位を明け渡すことに。まぁ、それでも、ラストクロップの3歳牡馬オーギュストロダンが、英ダービー・愛ダービー・愛チャンピオンS・米ブリーダーズカップターフを勝利。世界のスーパーGⅠを4つも勝ったのですから、やはりディープインパクトは、JRA史上で不世出のスーパー種牡馬であります!
【現役時代のディープインパクト】
ちなみに下の表は、サンデーサイレンスとディープインパクトのスーパー種牡馬比較です。
(2023年12月28日 現在)
サンデーサイレンス ディープインパクト
①JRA勝利 2749勝 2764勝
②JRA重賞勝利 311勝 289勝
③海外重賞勝利※1 15勝 48勝
④JRAGⅠ勝利※2 71勝 72勝
⑤海外GⅠ勝利 3勝 33勝
⑥JRA3歳クラシック 23勝 24勝
⑦英仏愛3歳クラシック 0勝 8勝
⑧リーディングサイヤー 13回 11回
⑨JRA+海外 重賞勝利 326勝 337勝
⑩JRA+海外 GⅠ勝利 74勝 105勝
※1 ③海外重賞は、GⅠ/GⅡ/GⅢ格付のある重賞のみカウント。
※2 ④JRAGⅠ勝利数にはJGⅠも含みます。