金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 宝塚記念(GⅠ)! 今年はどんなドラマになるのか?

2021-06-27 08:18:58 | 競馬

 上半期のドリームレース、宝塚記念。今年はどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか?

 台風の影響で馬場が悪くなっていけば、重の鬼でもある1番人気クロノジェネシスの圧勝確率がアップするだけ。一方で、もし、ほとんど雨が降らなければ、久々に、パンパン良馬場の宝塚記念になるので、ディープ産駒に代表される究極の切れ味が勝負を分ける結果になりそう。

 

 ところで、今日の牝馬3強の戦績を見てみると、それぞれの馬の、ここまでの運命的な歩みを振り返ることができます

 ⑦クロノジェネシスは、3歳時には桜花賞、オークスと惜敗続きでしたが、秋華賞で晴れてGⅠホースに。しかし、その後も惜しいレースが続いていたところ、昨年の宝塚記念で圧勝劇。また年末の有馬記念も制して、グランプリ2連覇を果たす。しかし、アーモンドアイがいたために年度代表馬にも、最優秀古馬牝馬にもなれませんでした。今年は現役最強を証明する年として、ドバイ遠征のあと、このレースを迎えています。ここは凱旋門賞へのステップ、負けられないというオーラが強烈に出てます。

 ②レイパパレは、3歳時は、体質の弱さから春のクラシックには参戦できず、また秋華賞では、まさかの抽選漏れの悪夢。そこから、昨年12月にチャレンジカップで重賞初勝利、そして4月の大阪杯では、コントレイル、グランアレグリア、サリオスらをジャイアントキリング一気にスターダムへ宝塚記念の結果次第で、世界制覇=凱旋門賞を見据えています。

 そして、⑩カレンブーケドール。3歳時は、オークス2着、秋華賞2着、ジャパンカップ2着。4歳時は、三冠馬三頭対決のジャパンカップで4着有馬記念で5着。そして5歳時は、天皇賞春で3着GⅠで負けた相手は、GⅠを複数勝利している名馬たちばかり。しかし、自らはまだ2勝馬で、重賞も未勝利。これだけ頑張っているのに、勝運だけに恵まれない。何だか、マスターズ前の松山英樹選手とダブって見えてきました。

 

 これはもう、本命は⑩カレンブーケドールを指名するしかありません。GⅠ勝利に恵まれていない戸崎圭太騎手とともに、このコンビのGⅠ勝利を祈ることにします。相手には、⑦クロノジェネシス②レイパパ⑬キセキ⑧カデナ⑪モズベッロの5頭。

 馬券は、⑩カレンブーケドール頭固定の三連単20点 ⑩⇒⑦②⑬⑧⑪


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【宝塚記念特集】 歴代NO.1のレースは、やっぱりこれ!

2021-06-26 08:09:41 | 競馬

 明日はいよいよ宝塚記念、台風の影響が心配ですが、ドロドロの馬場だけは避けたいところです。本日は、宝塚記念の歴史を振り返って、歴代NO.1のレースはどのレースだったかをお話したいと思います。

 

 ここ30年で考えると、やはりサイレンススズカが鮮やかに逃げ切った1998年や、グラスワンダーがスペシャルウイークを豪快に差し切った1999年不良馬場の京都2200mをディープインパクトが4馬身差で突き抜けた2006年、また牝馬マリアライトがドゥラメンテ・キタサンブラックの両横綱を力でねじ伏せた2016年も印象的でした。

 しかし、歴代のレース、少なくとも私が見てきた、ここ50年間におけるベストレースは、やはりこれです。1977年6月5日に開催された第18回宝塚記念です。

 

 あのトウショウボーイとテンポイントの両雄が、一歩も引かずに2200mを駆け抜けた、歴史的なマッチレースです。この時は、逃げたトウショウボーイが、追走するテンポイントとの3/4馬身差を保ったまま、そのままゴールして勝利。

 この両雄は、暮れの有馬記念で再びマッチレースを繰り広げて、今度は追走するテンポイントが、逃げるトウショウボーイを僅かに差し切って、雪辱を果たすことになります。

 

 ちなみに、この頃の宝塚記念は6月第1週で、ダービーの翌週に開催されていました。したがって、今のように、重・不良が当たり前、良くて稍重という馬場ではなくて、パンパンの良馬場で開催されるのが当然という季節。上半期の古馬のドリームレースに相応しく、黙っていても、スターホースが集まるレースでした。

 この年の出走頭数は6頭と少な目ですが、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス、アイフル、クライムカイザー、ホクトボーイと世代を代表するGⅠ馬ばかり。この豪華メンバーを相手に、両雄がマッチレースを繰り広げたので、ファンにとっては、生涯忘れようのないレースとなりました。

 

 ところで、昨日は、宝塚記念の距離変更を提言いたしましたが、あと一つ、開催時期についても検討の余地あり。もともと、今の6月最終週に時期をずらしたのは、3歳馬からの出走を促すためでしたが、彼らの参戦は、もはや期待できる状況ではありません。ダービーやオークスを目標に、ギリギリに仕上げた馬たちが、故障を覚悟で宝塚記念に挑戦するケースは殆どあり得ないからです。

 そうであれば、わざわざ梅雨の真っ最中ではなく、6月第1週か第2週に、時期を戻したらいかがでしょうか。そうであれば、今年などは、コントレイルやサリオス、ラヴズオンリーユーなどの出走も有り得たかもしれません。


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【提言】 宝塚記念(GⅠ)の距離変更をご検討下さい!

2021-06-25 07:10:49 | 競馬

 昨年も同じ時期に「宝塚記念(GⅠ)」の距離コースの変更を提言いたしましたが、今年も言わせて頂きます。

 

 阪神の内回り2200mというコースは、とにかく中途半端で、春のチャンピオンホースを選ぶコースには相応しくありません。しかも、4月の大阪杯(GⅠ)が阪神内回り2000mという舞台ですので、ほぼキャラが被ってしまっています。阪神競馬場には、せっかく外回り2400mという好コースや、ワンターンの外回り1800mがありますので、このどちらかに変更すべきだと、今年も主張したいと思います。

 外回り2400mであれば、雨混じりのこの季節の天候と相まって、秋の凱旋門賞遠征の試金石としての意義が高まります。パリロンシャン競馬場の直線コースはとても長く、しかも凱旋門賞は重馬場か不良馬場になるケースが殆ど。阪神の外回り2400mを、重馬場でも差し脚が鈍らないタフな馬だけが、秋のロンシャンで輝くことができるのです。

 また、外回り1800mを選択すれば、安田記念からのマイル路線組と、大阪杯・天皇賞春(この場合は、天皇賞も3200mから京都2400mへ短縮すべき)からの中距離路線組との決戦の場所として、大変豪華なメンバーが揃うと思います。この距離であれば、あのアーモンドアイも出走してきたと思います。また、3歳陣の中で中距離路線にスコープを絞った馬、例えば昨年のサリオスなどの参戦も期待できたと思います。

 JRAとしては、京都コースの工事終了を待つ予定なのかもしれませんが、今のままだと、宝塚記念も、暮れの有馬記念も、一番強い馬の出場が期待できないGⅠになりかねません。ドリームレースと呼ぶに相応しいコース変更をお願い致します。


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【株主総会シーズン】 老人用 紙おむつが売れる季節です!

2021-06-24 06:49:14 | 伝説

 2年前にも当Blogで書きましたが、今週と来週は、日本企業の株主総会が集中的に開催される季節になっています。日本の上場企業は、3月末に決算期を置いている企業が多く、その3か月以内に株主総会開催が会社法で義務付けられているため、この時期に集中する訳です。

 

 業績も悪くなく、スキャンダルもない企業は平穏な株主総会を迎えることになりますが、そうではない企業、すなわち、業績が長らく芳しくない企業、あるいは不祥事件があった企業など、総会が荒れそうな企業にとっては憂鬱な季節となります。今年はコロナ禍が続いていますので、密な会議になりやすい株主総会は、なるべく短く終わらせた方が出席者にとっても好ましいはずではありますが、なかなか、そうは問屋は卸さない、というのが株主総会。

 もちろん、さまざまな株主に対して、じっくり時間をかけて、誠心誠意応対するしかなく、今後の会社の立て直し策を信じて貰えるように、丁寧な説明をしていくことが重要なのですが、問題なのは時間の長さなのです。

 通常の場合、業務の状況説明や議案の説明、株主からの質疑(5~10くらい)で凡そ2時間くらい。しかし、壇上に立つ多くの男性役員は60歳前後のケースが多いため軒並みオシッコが近い訳です(ちなみに女性役員は我慢が効きます)。2時間というのは、60歳超のオジサンにとって、けっこうギリギリ我慢ができる限界と言えます。

 震災後の某電力会社の株主総会や、システムトラブルの後の某メガバンクの株主総会は、5時間超、6時間超というのが当たり前でした。もちろん、途中で休憩時間を設けますが、少なくとも会社が糾弾されているときに「ちょっとトイレへ」という訳にはいきません。たまに目眩で倒れる取締役が出ることがありますが、十中八九オシッコが我慢できなくなって失神する訳です。笑い事ではありません。命がけの我慢なんです。

 

 そこで大活躍するのが「老人向けの紙オムツ」。しかも、なるべく吸水力が抜群なヤツ2回分くらいは余裕で給水してくれるヤツであれば、5時間や6時間でも大丈夫です。

 不祥事案件があった企業は、まずはじめに全員が起立して「申し訳ありませんでした!」とお詫びをしますが、その時にはぜひ、壇上の役員たちのズボンの辺りをご注目下さい。妙に、ゴワゴワして膨らんでいる人が多いと思います。

 株主総会には紙オムツ、今や必須アイテムとして無くてはならないものとなっております。


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【種牡馬引退】 ハーツクライ(20歳) ご苦労様でした!

2021-06-23 07:10:28 | 競馬

 ハーツクライの種牡馬引退が、繋養されている社台SSから発表されました。

 

 ハーツクライは20歳で、同期にはキングカメハメハやダイワメジャー1歳下にはディープインパクトというライバルがいて、競走馬時代は、日本馬で唯一、ディープインパクトを破った2005年の有馬記念の優勝、そして海外でもGⅠドバイ・シーマクラシック優勝英国のGⅠキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの3着という輝かしい戦績をあげました。

 また、種牡馬になってからも、ダービー馬ワンアンドオンリー、オークス馬ヌーヴォレコルトのほか、年度代表馬となったリスグラシューや、世界ランク1位となったジャスタウェイ、ジャパンカップを勝ったシュヴァルグランスワーヴリチャード、直近ではサリオスなどの名馬を輩出しており、日本を代表する名種牡馬でありました。10年後のサンデーサイレンスの血脈は、ディープインパクト系、ステイゴールド系、ゴールドアリュール系などと並んで、このハーツクライ系が大きな幹になっていくと思います。

 さて、今回の種牡馬引退発表は、一昨年に急死したディープインパクト、キングカメハメハのことが引き金になっているのは間違いありません。人気種牡馬は年間250頭を超える種付けを強いられており、サンデーサイレンス16歳、ディープインパクト17歳、キングカメハメハ18歳という死亡年齢と無関係ではないと考えます。本来、これらの種牡馬は、功労馬として、静かな余生を送らせたいとの想いが社台SS側にも強くあるのだと思います。

 ハーツクライには、同期のキンカメや、1歳下のディープの分まで、穏やかな老後生活を送ってほしいと思います。本当にご苦労様でした。長生きして下さいね。


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