金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【株主総会シーズン】 老人用 紙おむつが売れる季節です!

2021-06-24 06:49:14 | 伝説

 2年前にも当Blogで書きましたが、今週と来週は、日本企業の株主総会が集中的に開催される季節になっています。日本の上場企業は、3月末に決算期を置いている企業が多く、その3か月以内に株主総会開催が会社法で義務付けられているため、この時期に集中する訳です。

 

 業績も悪くなく、スキャンダルもない企業は平穏な株主総会を迎えることになりますが、そうではない企業、すなわち、業績が長らく芳しくない企業、あるいは不祥事件があった企業など、総会が荒れそうな企業にとっては憂鬱な季節となります。今年はコロナ禍が続いていますので、密な会議になりやすい株主総会は、なるべく短く終わらせた方が出席者にとっても好ましいはずではありますが、なかなか、そうは問屋は卸さない、というのが株主総会。

 もちろん、さまざまな株主に対して、じっくり時間をかけて、誠心誠意応対するしかなく、今後の会社の立て直し策を信じて貰えるように、丁寧な説明をしていくことが重要なのですが、問題なのは時間の長さなのです。

 通常の場合、業務の状況説明や議案の説明、株主からの質疑(5~10くらい)で凡そ2時間くらい。しかし、壇上に立つ多くの男性役員は60歳前後のケースが多いため軒並みオシッコが近い訳です(ちなみに女性役員は我慢が効きます)。2時間というのは、60歳超のオジサンにとって、けっこうギリギリ我慢ができる限界と言えます。

 震災後の某電力会社の株主総会や、システムトラブルの後の某メガバンクの株主総会は、5時間超、6時間超というのが当たり前でした。もちろん、途中で休憩時間を設けますが、少なくとも会社が糾弾されているときに「ちょっとトイレへ」という訳にはいきません。たまに目眩で倒れる取締役が出ることがありますが、十中八九オシッコが我慢できなくなって失神する訳です。笑い事ではありません。命がけの我慢なんです。

 

 そこで大活躍するのが「老人向けの紙オムツ」。しかも、なるべく吸水力が抜群なヤツ2回分くらいは余裕で給水してくれるヤツであれば、5時間や6時間でも大丈夫です。

 不祥事案件があった企業は、まずはじめに全員が起立して「申し訳ありませんでした!」とお詫びをしますが、その時にはぜひ、壇上の役員たちのズボンの辺りをご注目下さい。妙に、ゴワゴワして膨らんでいる人が多いと思います。

 株主総会には紙オムツ、今や必須アイテムとして無くてはならないものとなっております。


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