ハーツクライの種牡馬引退が、繋養されている社台SSから発表されました。
ハーツクライは20歳で、同期にはキングカメハメハやダイワメジャー、1歳下にはディープインパクトというライバルがいて、競走馬時代は、日本馬で唯一、ディープインパクトを破った2005年の有馬記念の優勝、そして海外でもGⅠドバイ・シーマクラシック優勝、英国のGⅠキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの3着という輝かしい戦績をあげました。
また、種牡馬になってからも、ダービー馬ワンアンドオンリー、オークス馬ヌーヴォレコルトのほか、年度代表馬となったリスグラシューや、世界ランク1位となったジャスタウェイ、ジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、直近ではサリオスなどの名馬を輩出しており、日本を代表する名種牡馬でありました。10年後のサンデーサイレンスの血脈は、ディープインパクト系、ステイゴールド系、ゴールドアリュール系などと並んで、このハーツクライ系が大きな幹になっていくと思います。
さて、今回の種牡馬引退発表は、一昨年に急死したディープインパクト、キングカメハメハのことが引き金になっているのは間違いありません。人気種牡馬は年間250頭を超える種付けを強いられており、サンデーサイレンス16歳、ディープインパクト17歳、キングカメハメハ18歳という死亡年齢と無関係ではないと考えます。本来、これらの種牡馬は、功労馬として、静かな余生を送らせたいとの想いが社台SS側にも強くあるのだと思います。
ハーツクライには、同期のキンカメや、1歳下のディープの分まで、穏やかな老後生活を送ってほしいと思います。本当にご苦労様でした。長生きして下さいね。