将棋の第92期 棋聖戦 五番勝負第１局は、千葉県木更津市のホテル三日月で行われ、藤井聡太棋聖が90手で渡辺明名人を破り、まず1勝を挙げました。
大方の予想は、角換わりか、相掛かりでしたが、相掛かりで進み、陣形は、今年2月の朝日杯将棋オープン戦準決勝で両者が対決した形へ。序盤から大駒がぶつかり合う激しい展開でしたが、勝負の流れが変わったのが、藤井聡太棋聖の58手目☖３四歩。
この手で、藤井棋聖は一気に攻勢に転じ、将棋は終盤戦へ。☖３四歩に意表を突かれた渡辺名人は時間を使って長考の上、反撃を試みますが、藤井棋聖は慎重に相手の陣を追い詰めて勝利を掴みました。
渡辺名人にしてみれば、序盤の構想にミスがあった訳ではなく、敗着のない敗戦という感じ。むしろ、この勝負は忘れて、第２局に気持ちを切り替えた方が良いと思います。
第２局は、6月18日（金）に、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで開催されます。あらためて、将棋界の頂上決戦を楽しみに致しましょう！
さて、世界も注目する府中芝マイルのGⅠ安田記念。ヴィクトリアMの勝ち方から、グランアレグリアが圧倒的一番人気になるのは当然でありますが、中二週のレース間隔は、この馬にとってはマイナス材料。あのアーモンドアイですら、昨年の安田記念はベストパフォーマンスとならなかったことを忘れてはなりません。
ところで、今から2年半前、アーモンドアイと同期の2015年生まれの2歳馬の頂点に立っていたのは、ディープの最高傑作とさえ言われたダノンプレミアム。朝日杯FSで圧倒的な勝利、続く弥生賞でもワグネリアン以下を完封、この年はダノンプレミアムが三冠馬になるのでは？と言われたほど。しかし、皐月賞前に故障を発生して戦線離脱、ダービーには何とか出走が叶いましたが、完調には程遠く、ワグネリアンの6着に敗退。
3歳秋は体調が戻らず、4歳春に復帰したところ、金鯱賞、マイラーズカップと、インディチャンプ他を子ども扱いで圧勝。安田記念では、ドバイ帰りのアーモンドアイとの、世代トップをかけた雌雄を決する闘いと注目されましたが、両馬ともにスタート直後に妨害を受けるという不運に遭うことに。（ちなみに、金鯱賞のあと大阪杯に出ていれば確勝だったのですが、主戦の川田騎手が先にキセキ騎乗が決まっていたため、出走を見送るという不運もありました）
アーモンドアイとの闘いは、秋の天皇賞に持ち越されましたが、この史上最強牝馬の1分56秒2の激走に、2着に敗れてしまいました。ダノンプレミアム自身も1分56秒7で走っており、普段の年であれば、天皇賞秋を圧勝していたはず。激走のあとのマイルCSもインディチャンプの2着に敗れ、5歳春は一転、コロナ禍を押して豪州のGⅠ挑戦、秋は香港カップ挑戦と、頑張り続けましたが、豪州では3着、香港では4着と、勝運に恵まれず。
私は、ここで天才マイラー、⑥ダノンプレミアムの復活を信じているのです。池添謙一騎手を鞍上に迎え、前半800mを45秒5、後半800mを46秒フラットで逃げることができれば、1分31秒5で逃げ切り勝ちが可能だと考えています。前半45秒5で逃げれば、⑤グランアレグリアも⑧インディチャンプも、前の位置取りは無理ですし、そのまま後半46秒0で逃げ切るならば、この2頭ともに32秒台の上りでなければ、ダノンプレミアムを差し切れません。ちなみに、前半45秒5、後半46秒0は、脚が溜まるペースではなく、追いかけるだけで脚を使ってしまう展開となります。
本命は⑥ダノンプレミアム。相手には、⑤グランアレグリア、⑧インディチャンプ、⑫ケイデンスコール、①サリオス、⑪ダノンキングリーの5頭。馬券は、⑥ダノンプレミアム頭固定の三連単20点 ⑥⇒⑤⑧⑫①⑪ で。
ダノンプレミアムの奇跡の復活、府中芝1600mで実現することを祈っております！
