金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【サッカー】 EURO2020 が開幕! 日本人に比べて欧州人は何と大らか‼

2021-06-15 07:06:12 | 金融マーケット

 サッカーの祭典、EURO2020が開幕いたしました! 欧州24カ国が参加する4年に一度のお祭りで、目の肥えたサッカーファンからは、W杯よりも試合の内容が濃くて面白いと言われております。もともとは2020年に開催される予定が、コロナ禍で1年開催が延期されたもの。6月12日から7月12日まで、欧州11都市で開催されます

 今、日本では、オリンピックを開催するの、しないの、堂々巡りの話を、地上波のマスコミが中心になって垂れ流していますが、ヨーロッパでは、EURO2020を中止にしようなんて議論は、殆ど発生しませんでした(もし中止にしていたら、サッカーファンの暴動によって崩壊した政権が幾つも発生したと思います!)

 ちなみに開催都市は、ロンドン(イングランド)、セビリア(スペイン)、ミュンヘン(ドイツ)、ローマ(イタリア)、アムステルダム(オランダ)、グラスゴー(スコットランド)、コペンハーゲン(デンマーク)、ブタペスト(ハンガリー)、ブカレスト(ルーマニア)、バクー(アゼルバイジャン)、サンクトペテルブルグ(ロシア)

 ちなみに、この時期でも無観客開催ではなくロンドングラスゴーでは収容人数の25%バクーサンクトペテルブルグ50%ブタペストは何と100%、その他の都市は22~45%の範囲で収容を認めるそうです。早速、ウエールズ対スイスの試合、デンマーク対フィンランドの試合を観ましたが、結構な観客が入って、しかもマスクなんかしないで叫んで応援しておりました。

 ところで、英国は国民のワクチン1回の接種率が50%を超えましたが、それ以外の欧州各国はそこまではいってません。日本とほぼ同じくらいの国だってあります。1か月後の7月20日前後には、日本もワクチン1回の接種率は30~40%に達すると思いますが、日本ではオリンピックの中止議論が出ているのに対して、欧州ではこれまで、EURO2020を止めろ!などの議論は出ませんでした。

 またコロナによる死亡者数/全人口の比率でも、日本の0.01%に対して、これらの欧州各国は0.1~0.4%と日本の数十倍レベルにあります。それでも、彼らはEURO2020を中止に!などとは言いませんでした。何が違うのでしょうか?

 

 以前にも申し上げましたが、「日本では、オリンピック・パラリンピックの開催が10月の総選挙の材料」にされております。デフォルメして分かりやすく言うと、「オリンピックを中止に追い込めれば、野党・朝日新聞の勝ち」「規模縮小でも開催できれば、菅政権の勝ち」ということ。だから、我々はこの議論には踊らされずに、地道にワクチン接種率を高めていくことに注力した方が良い。

 ちなみに、欧州人たちは、「相応に感染防止策は打つのだから、オリンピックやEURO2020の開催くらい、目くじらを立てるな」というスタンス。両者を比較すると、こんな感じか。

「日本人は、真面目だけどやや神経質」⇔「欧州人は、やや緩いけど大らか」

 私目はどうも、欧州人に気質が近いようです!!


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