金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【提言】 JRAは3歳ダート路線の充実を図るべき!

2021-06-19 12:13:22 | 競馬

 今週の日曜日、東京競馬場では、JRAの3歳ダート路線のトップを決めるユニコーンSが開催されます。このユニコーンSのここ6年の勝ち馬は、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオ、カフェファラオ。すべて、そのあとに中央・地方のGⅠレースを勝つことになる馬たちです。にもかかわらず、ユニコーンSはGⅢ格付のまま。本来ならば、GⅠ競走に相応しいレースなのに‥。

 この点は、2月に行われるヒアシンスS(L)も同様。毎年、超豪華なメンバーが揃う名物レースで、米国ケンタッキーダービーへの出走権争いにも、大きなポイントが付与される重要レース。にもかかわらず、GⅢ格付すら与えられず、リステッド競走のまま。本来ならば、このヒアシンスSに加えて、3月の中山ダート1800mの伏竜Sあたりも、3歳限定のGⅡあるいはGⅢに格付するくらいは、最低限必要な措置だと考えます。

 

 上記措置ができない理由は、3歳ダート路線は、7月に大井競馬場で行われるジャパンダートダービーを頂点とするヒエラルキーが、地方競馬との合意事項として決まってしまっているため。JRAでは、明日に府中で行われるユニコーンSでさえも、勝手に重賞格付を変えられないというのが、この事情の深層です。

 実は、南関東では、羽田杯、東京ダービーという3歳ダートのクラシック路線が組まれていますし、その他の地方でも、九州ダービー、東海ダービー、東北優駿など伝統的な地方ダービーが存在します。一方で、国内で最もレベルの高いJRAだけが、重賞競走による「クラシック路線」が存在しないまま。

 

 日本の芝が世界トップレベルにのし上がった今、ダートのレベルをアメリカ並に引き上げていくためには、全国レベルでの3歳ダート路線の組直しと、JRAの3歳ダート重賞の充実が必要な時期になっていると思います。JRAのダートで走る馬たちも、アメリカンファラオ産駒、タピット産駒、ヘニーヒューズ産駒など、血統は世界レベルになってきているのに対して、レース体系だけが前近代的なまま。

 本件はもう待ったなし、と言える状況です。今のままでは、地方競馬にとっても健全な発展は望めませんJRAおよび地方競馬の英断を期待しております


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【速報】 将棋 棋聖戦第2局 藤井聡太棋聖の寄り切り!

2021-06-19 08:27:16 | 将棋

 将棋の棋聖戦五番勝負第2局は、6月18日(金)に兵庫県洲本市のホテルニューアワジで行われ、先手番の藤井聡太棋聖が171手で勝利2連勝として、タイトル防衛に王手をかけました。

 

 序盤戦から、第1局と同じ相掛かりへ誘導した藤井棋聖に対して、後手番の渡辺明名人も、主導権を奪うべく、早い段階で前例のない局面を創り出します。そのまま、がっぷり四つの展開へ。しかし、86手目、☖6四歩としたところから、徐々に先手に形勢が傾いていきます。そこから長い長い手順が続きますが、先手も後手もミスらしいミスはなく、そのまま藤井棋聖が寄り切る形で決着がつきました。

 86手目の☖6四歩も、敗着と言えるほどのミスではありません。形勢がやや傾くというレベルに過ぎません。しかし、この揺らぎを見逃さないのが藤井棋聖。

 渡辺名人からすると、第1局、第2局と、ますます藤井聡太との闘い方が見えなくなった気分ではないでしょうか。2003年に初めて羽生王座に挑戦してから、暫くの間、羽生さんに対して闘い方が見いだせなかった時に似ています。しかし、貴方は、あの竜王戦での3連敗後の4連勝で羽生さんを破ってから、むしろ全盛期の羽生さんに対して、唯一勝ち越しに成功した棋士です。

 次の第3局は渡辺名人の先手番こちらから仕掛ける番です。この若い天才を、いっちょ揉んでやりましょう!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする