金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【A級順位戦 最終一斉対局】 明日は「将棋界の一番長い日」! 

2024-02-28 04:32:54 | 将棋

 A級順位戦の最終一斉対局が、明日2月29日(木)に静岡県静岡市の「浮月楼」にて行われます。

 「将棋界の一番長い日」であります!

 

 A級順位戦とは、将棋界のトップ棋士が集うリーグ戦であり、また藤井聡太名人への挑戦者を決める闘いであります。また同時に参加10名のうち下位2名がA級から陥落する仕組ですので、このA級残留を争う熾烈な闘いでもあります。

 まず藤井聡太名人への挑戦者を決める争いは、6勝2敗の豊島将之九段5勝3敗の永瀬拓矢九段、同じく5勝3敗の菅井竜也八段の3名に絞られていますが、本日の最終対局で、豊島九段と菅井八段の直接対決があります。これに豊島九段が勝てば名人挑戦者に決定また菅井八段が勝ち、永瀬九段が中村太地八段に勝てば、日を改めて3名によるプレーオフへ突入することになります。

 

 

 一方のA級残留争いについては、挑戦権争いと少しルールが異なっており、同じ成績で並んだ場合、リーグ戦開始時に予め決められた「順位」によって下位の方が陥落するルールになっています。そして予め決められた「順位」は、前期の成績によって決まります

 

 最終対局前の段階で、3勝6敗で並ぶ可能性がある棋士は、現在3勝5敗である広瀬章人九段(順位2位)斎藤慎太郎八段(順位5位)稲葉陽八段(順位7位)佐々木勇気八段(順位9位)の4名。

 また4勝5敗で並ぶ可能性がある棋士となると、現在4勝4敗の渡辺明九段(順位1位)佐藤天彦九段(順位8位)中村太地八段(順位10位)の3名と、現在3勝5敗の広瀬章人九段(順位2位)斎藤慎太郎八段(順位5位)稲葉陽八段(順位7位)佐々木勇気八段(順位9位)の4名で、計7名。

 

 今回の残留争いでは、①3勝6敗で3名が並ぶケース②3勝6敗で2名が並ぶケース3勝6敗が1名で4勝5敗で数名が並ぶケース、の3パターンが考えられます。

 ①3勝6敗で3名が並ぶケースは、広瀬九段稲葉八段、それから最終局で直接対決となる斎藤八段佐々木八段いずれか1名となりますので、この場合は、順位下位の稲葉八段と、斎藤八段あるいは佐々木八段の直接対決で敗れた方2名が陥落となります。

 ②3勝6敗で2名が並ぶケースは、広瀬九段斎藤八段稲葉八段佐々木八段のうち、最終局で負けた2名そのまま陥落となります。

 ③3勝6敗が1名で4勝5敗で数名が並ぶケースでは、まずは斎藤八段負ければ陥落が決定、そして佐々木八段勝っても負けても陥落確定、そして順位10位の中村八段は最終局で敗れればそのまま陥落が決定、順位8位の佐藤天彦九段は稲葉八段に負ける前提になるので、中村八段が勝った時点で陥落が決定、となります。

 

 これだけ、さまざまなケースが有り得る中での一斉対局となりますので、陥落者の可能性は、一手一手で目まぐるしく変化するはずです。恐らく大勢が決するのは、明後日の早朝2時くらい。

 

 本当に「将棋界の一番長い日」であります。注目いたしましょう!

 

 


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