金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 フェブラリーS・京都牝馬S・ダイヤモンドS・小倉大賞典

2024-02-19 01:47:14 | 競馬

 まずは京都牝馬S勝ったのは、ハーツクライ産駒の4歳牝馬ソーダズリング中団待機で脚を溜めます。逃げたモズメイメイの前半3ハロンのラップは34秒5と今の京都の芝では平均ペース。直線に入ると、逃げ粘るモズメイメイを目指して、まず最後方から最内を突いたロータスランドが先頭に立ちますが、大外からソーダズリングが鮮やかに差し切って快勝。良の勝ちタイムは1分20秒3。2着には後方から追い込んできたミッキーアイル産駒ナムラクレア、1馬身差の3着には、最後方から差してきたシルバーステート産駒コムストックロード

 勝ったソーダズリングは、嬉しい重賞初勝利鞍上の武豊騎手も、これで38年連続の重賞制覇最内のロータスランドの勝利かと思いましたが、ゴール手前で大外の追込み勢が一気に入れ替わる展開になりました。今の京都の馬場の勝ち方を、武豊騎手だけが熟知している感。

 2着ナムラクレアは、本番の高松宮記念に向けて良い試走になりました。本番でも思い切った後方待機策が功を奏するかも。3着コムストックロードは、鞍上のムルザバエフ騎手の好判断が見事でした。

 

 

 府中のダイヤモンドS勝ったのは、リオンディーズ産駒の6歳牡馬テーオーロイヤル5番手追走で脚を溜めます。逃げたヒュミドールの前半1000mのラップは1分1秒2、中盤1000mのラップは1分4秒7。中盤でペースが落ちたのでラストの瞬発力勝負へ。直線に入ると、馬場の中央からテーオーロイヤルとディープインパクト産駒の5歳牝馬サリエラの2頭が抜け出して、長い競り合いとなります。ゴール手前でテーオーロイヤルがクビ差前に出て勝利。良の勝ちタイムは3分30秒2。2着サリエラから1馬身1/4差の3着には、7番手から差してきたドレフォン産駒ワープスピード

 勝ったテーオーロイヤルは、一昨年のダイヤモンドSに続いて重賞2勝目。天皇賞春に向けて良い勝利となりました。スローの瞬発力勝負に対応できたことは大収穫。本番はスローにはならないと思いますが、どんな展開でも対応できることを示しました。

 2着のサリエラは惜しいレースでした。瞬発力勝負になったのはウエルカムだったはずですが、勝ち切れませんでした。サリエラは天皇賞春は難しいと思いますので、次走は目黒記念あたりなのかなと思います。3着ワープスピードも長距離適性は見せてくれましたが、瞬発力勝負は厳しかったということ。

 

 

 次は小倉大賞典勝ったのは、エピファネイア産駒の5歳牡馬エピファニー7番手追走で脚を溜めます。逃げたエピファネイア産駒セルバーグの前半1000mのラップは57秒2と速い流れの展開に。直線に入ると、逃げたセルバーグがそのまま押し切りを図るところに、大外からエピファニーがこれを追いかけて、ゴール手前で交わして1馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分45秒1。2着には、中団後方から追い込んできたヴィクトワールピサ産駒ロングラン、1/2馬身差の3着には逃げたセルバーグ、ハナ差の4着には、4番手から1番人気のアルナシーム

 勝ったエピファニーは、嬉しい重賞初勝利。前走は折り合いを欠いて負けましたが、ここでは地力の高さを見せました。ちなみに、ここへ来て、エピファネイア産駒が早熟でない事例が増えており、この馬もこの先、父の名誉回復に貢献しそう

 2着のロングランは上手く速い流れを活用して、溜めた差し脚を披露してくれました。ハイペースを生んだ3着のセルバーグは、負けて強しの内容。これからも、馬場が良くて速いレースになれば、大きな穴を開けるチャンスがありそう。

 

 

 そしてGⅠフェブラリーS勝ったのは、キングカメハメハ産駒の6歳牡馬ペプチドナイル好スタートから4番手追走へ。逃げたドンフランキーの前半3ハロンのラップは33秒9とかなり速いペースに。直線に入ると、逃げるドンフランキーがそのまま押し切りを図りますが、残り200mのところでペプチドナイルが抜け出します。これを追いかけて、ヘニーヒューズ産駒タガノビューティーとキタサンブラック産駒ガイアフォースの2頭が迫りますが、後続に1馬身1/4差をつけて勝利。ダート良の勝ちタイムは1分35秒7。2着にはガイアフォース、クビ差の3着には後方から鋭く追い込んできたヘニーヒューズ産駒セキフウ、ハナ差の4着にタガノビューティー

 勝ったペプチドナイルは、重賞初勝利をGⅠで飾りました前半のハイペースでラストの直線は厳しい消耗戦となりましたが、これを耐え抜いて勝ち切りました。ダートでは6歳から化けるケースも多く、ここからの活躍が楽しみです。

 2着ガイアフォースは、ダート初挑戦でGⅠ2着ですから適性の高さを見せた感じ。芝では、長距離からマイルまで総合力の高さが持ち味でしたが、今回のフェブラリーSでは総合力を試される展開になったことが向いたかも。3着セキフウは、後方で我慢し続けた武豊騎手の好判断が好走理由だと思います。逆に、4着のタガノビューティーは、早めに仕掛け過ぎたのが脚を失くした原因。もう少し仕掛けを我慢できていれば、この馬が勝っていたかもしれません。

 

 


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