まずは府中の青葉賞

 

 勝ったのは、ドゥラメンテ産駒エネルジコ。最後方12番手待機で脚を溜めます。逃げたガルダイアの前半1000mのラップは59秒9とほぼ平均ペースに。直線に入ると、先頭に立つ馬が目まぐるしく入れ替わります。まずは馬場の中央からホウオウアートマンが先頭に立ちますが、すぐに最内からレッドバンデが交わし、さらに外からブリックスアンドモルタル産駒ゲルチュタールが先頭に。最後は大外からエネルジコとドゥラメンテ産駒ファイアンクランツの2頭が交わして、エネルジコがクビ差前に出たところがゴール。良の勝ちタイムは2分24秒8。2着ファイアンクランツからハナ差の3着にゲルチュタール、さらにクビ差4着がレッドバンデ

 

 1番人気のエネルジコが大激戦を制しました。これでデビューから3連勝でダービーに向かいます。この馬の持ち味は何と言っても切れ味本番のダービーが「スローの瞬発力勝負」となれば、この馬のチャンスが大きくなると思います。

 

 2着ファイアンクランツは、ここまでなかなか勝ち切れないレースが続いていますが、ここでも惜しい2着。それでもダービーへの出走権を得ましたので、本番でも粘り強いレースをして欲しいと思います。

 

 

 

 続いてフローラS


 勝ったのは、ブラックタイド産駒カムニャック。中団8番手待機で脚を溜めます。ロートホルンとエストゥペンダが作った前半1000mのラップは59秒9とほぼ平均ペース。直線に入ると、エストゥペンダがスピードを加速して逃げ粘ります。そこに馬場の中央からカムニャックが抜け出して、残り100mのところで先頭に立ちます。そのまま後続に1馬身1/4差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分58秒6。2着には、10番手から馬群を捌いて差してきたエピファネイア産駒ヴァルキリーバース、ハナ差の3着には、最後方16番手から外を追い込んできたリアルスティール産駒タイセイプランセス

 

 勝ったカムニャックは、昨年8月の新馬戦の鮮やかな勝利で評判になっていた馬昨秋のアルテミスSで1番人気に評価されましたが6着に敗れ、年明けのエルフィンSでも4着。ここでようやく復活となりました。ブラックタイド×サクラバクシンオーですから、あのキタサンブラックと似た血統構成。ここからの成長力に期待が持てます。

 

 ヴァルキリーバースは、ハナ差で2着を確保このハナ差でオークス出走権を得たのですから大きな着差でした。前走のフリージア賞のパフォーマンスを考えれば、オークスでも無視は禁物だと思います。一方、3着タイセイプランセスは悔しいハナ差となりましたが、ここへきて本格化したのは確かであり、最速上り33秒0を引提げて秋に向けて順調に成長していって欲しいと思います。

 

 

 

 そして京都のマイラーズC

 

 勝ったのは、ヴィクトワールピサ産駒の7歳騙馬ロングラン。中団6番手追走で脚を溜めます。逃げたビーアストニッシドの前半3ハロンのラップは35秒0とかなりユッタリしたペースに。直線に入るとまず、2番手からセオが先頭に立ち、押し切りを図りますが、残り100mのところでロングランが馬群を捌いて抜け出します。大外からワールドエース産駒ジュンブロッサムが猛然と迫ってきますが、これに1/2馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分31秒7。2着ジュンブロッサムから1馬身1/2差の3着にはセオ

 

 勝ったロングランは、前走の小倉大賞典に続いての重賞2連勝7歳春にして本格化しました。好位から上り33秒3の切れ味を使いましたので、安田記念でも楽しみな存在になりました。

 

 2着ジュンブロッサムは、最後方10番手からの追込み競馬本番の安田記念に向けて良い試走となりました。昨年秋はトライアル段階でピークだったので、今回は安田記念に合わせて最高に仕上げる予定なのでしょう。3着セオは、開幕週の京都でベストのレースをしていましたが、さすがに切れ味勝負では分が悪すぎました。