今週末に、東京競馬場では伝統のダートGⅠフェブラリーSが行われます。
もともと、この時期にダートGⅠ競走を設けたのは、3月下旬にドバイワールドカップというダート競馬の世界的な祭典が控えており、それに向けたステップレースの意味合いもありました。当時は、フェブラリーSの勝ち馬が、そのままドバイワールドカップへ挑戦するという流れが出来上がっておりました。
それが、数年前からドバイの1か月前に、世界最高賞金レースのサウジカップが開催されるようになって、今年も、国内ダート界の最有力メンバーである5頭、すなわち、ウシュバテソーロ、クラウンプライド、デルマソトガケ、メイショウハリオ、レモンポップの5頭がサウジCを選択して、JRAのフェブラリーSは見向きもされない事態となっています。
このままでは、わざわざ2月にダートGⅠ競走を置いておく意味が乏しいという状況。
であれば、このダートGⅠ競走の開催時期を変更してはいかがでしょうか?
具体的には、5月下旬のオークス開催週の土曜日か、ダービー開催週の土曜日あたりに開催するという案。
国内外のダートGⅠ競走(古馬クラス)の日程としては、11月頭に米国ブリーダーズCが開催されたあと、12月頭には中京のチャンピオンC、年末には大井で東京大賞典。年が明けると、2月下旬にサウジC、3月下旬にドバイWCがあって、そのあとは5月頭に船橋のかしわ記念、そして5月末あるいは6月頭に、現在のフェブラリーSを府中で開催、そしてシーズンラストは、6月末の大井の帝王賞。
こういう日程であれば、国内ダート界の一線級の馬は、それぞれの体調や事情に合わせて、国内外のGⅠレースを転戦することが可能となります。海外遠征組も、国内転戦組も、春は府中のマイルGⅠから大井の帝王賞で合流することになりますし、秋についても、中京のチャンピオンCから大井の東京大賞典で合流することが出来ます。
国内ダート界の一線級が、海外遠征と国内転戦を選択しながら、シーズンラストには、大井でNO.1決定戦を行う流れが出来あがります。
あまり、中身がスカスカのGⅠレースは見たくありません。JRAに置かれては、ぜひご検討をお願いいたします!
【追加】なお、5月に開催するとなると「フェブラリーS」ではいけませんね。
「東京マイルカップダート(GⅠ)」とかでは如何?