将棋の叡王戦五番勝負第3局は、先手の藤井聡太二冠が121手で快勝。五番勝負の対戦成績を2勝1敗としました。
戦型は、第1局第2局に引続き角換わりで始まったあと、相腰掛け銀へ。両者が研究成果を試す流れであったようで、午前中だけで71手に達するスピード感。双方ともに、AIが示す手順を、素早く間違いなく指しておりました。そして、そのまま一気に終盤戦へ突入。ここからは、詰み筋を先に見つけた方が勝つ展開へ。
このまま藤井二冠が押し切れば第1局と同じ、豊島叡王が巻返せば第2局と同じ流れ、という展開でしたが、詰めまでの長い手順を、藤井二冠が1手も間違えずに最後まで指し切って、完勝と言ってよい内容でした。
さて次の両者の対局は、8月18日（水）19日（木）の王位戦第4局。そして、22日（日）には叡王戦第4局、24日（火）25日（水）には王位戦第5局と、ほぼインターバル無しで三連戦が続きます。将棋界の頂上対決の行方は、まだまだ判りませんので、この三連戦を楽しみに致しましょう。特に、豊島竜王・叡王の巻き返しが必ず見られると思いますので、そこに注目！
また12日（木）に行われる竜王戦挑戦者決定戦第１局も注目。永瀬王座 対 藤井二冠の激突です。この挑決戦の結果次第で、熱闘の12連戦が、19連戦へ伸びる可能性がありますので。
【補】ちなみに、今回会場になった名古屋市の料亭「か茂免」は、名古屋の老舗中の老舗の料亭で、私も名古屋で営業部長をしていた際は、よく利用させて頂いていた場所です。お料理やサービスも最高級でありますが、建物が「洋」と「和」の折衷様式の佇まいで、何とも言えないモダンな雰囲気が魅力の料亭でした。また、お願いすると、地元の花街の芸者さんたちが同席してくれるサービスもあって、接待場所には最適なところでした。あ～、また名古屋に行きたいなぁ。
