まず土曜日府中の武蔵野S。勝ったサンライズノヴァは府中1600mのスペシャリストですので、想定どおり強い内容で突き抜けました。もう一方のスペシャリスト、ワンダーリーゲルは、位置取りが後ろ過ぎたのと外に回ったことで3着に入れず4着まで。横山典騎手の場合、結果のボラが激しいので気をつけましょう。それより、2着のソリストサンダーにはビックリ。府中の1600の適性は高いので注目です。
次は阪神のデイリー杯2歳S。勝ったレッドベルオーブは、前半のスローペースに激しく引っかかっており、それでも勝ち切ったところは強いの一言。この馬は生来のマイラーなので、もっと速いペースのGⅠの方がレースがしやすいと思います。2着のホウオウアマゾンも強いレースでしたが、この馬は切れる脚がない分、2000mのホープフルSの方が合っている気がします。
あと京都ジャンプSですが、なんとオジュウチョウサンが敗れました。これは、「スペインの無敵艦隊が英国艦隊に敗れる!」「横綱双葉山が69連勝でストップ!」に続く大ニュースだと思います。何と言っても2016年4月から、障害レースでは4年以上も負けなし(13連勝)でした。さて、暮れの大障害までに立て直しが可能かどうか?
日曜日の福島記念。勝ったバイオスパークも、2着のヴァンケドミンゴも、小回り巧者で福島巧者。4着5着も同様でしたが、3着のテリトーリアルは自力で入着。この馬は次も狙い目です。
最後に、GⅠエリザベス女王杯。ノームコアが逃げるという想定外の展開。前半スローで、後半は瞬発力勝負になる中、ルメール騎手の好判断で、ラッキーライラックは早め先頭に躍り出て、そのまま押し切りました。2着サラキア、3着ラヴズオンリーユーと、実力は出したと思いますが、ルメール騎手がインタビューで言うとおり、「来るのが遅すぎたね」。仕掛けのタイミングの差とも言え、この着順は騎手の力量の差だと思います。
特に2着のサラキアは、8月の小倉日経オープンから馬が変わったように本格化しています。ご存知のサリオスの半姉で、まだまだ実績があげられると思います。