まず土曜日の府中のアルテミスS。勝ったソダシはデビューから3連勝で重賞2連勝。暮れの阪神JFの不動の大本命となりました。クロフネ×ブチコで白毛のアイドルでもあり、2歳牝馬のセンターとして頑張り続けると思います。2着ククナ、3着テンハッピーローズ、4着ストゥーティも実力どおりで、上位馬も今後が楽しみだと思います。
それから京都のスワンS。先行から押し切ったカツジは、スローペースに助けられ、コース取りもベストでした。それにしてもビックリの勝利で、これでディープ産駒は7週連続重賞勝利のタイ記録。2着ステルヴィオ、3着アドマイヤマーズは順当として、1番人気サウンドキアラは、馬場の悪い内側へ切れ込んでいったのが致命傷で、松山騎手が直線で外へ出していたら、着まではあったと思います。
さて天皇賞(秋)。勝ったアーモンドアイは、スタートも完璧、道中も理想の位置取り、前に行くダノンプレミアムを早めに捉えたため、最後は追い込んだフィエールマンとクロノジェネシスに詰め寄られましたが、内容は完勝と言って良いでしょう。ルメールの涙のとおり、大きなプレッシャーがかかっていたと思います。これで、芝のGⅠ8勝目。文句なくJRA顕彰馬選出となります。
2着のフィエールマンは、アーモンドアイを潰すようなレースではなく、あくまで自分のレースに徹する形でした。まぁ馬主がサンデーRですから、当然ですよね。3着のクロノジェネシスも力は出しました。それから、逃げたダノンプレミアムは自分のレースが出来ましたが、府中の直線内側の馬場が傷んでいた分、昨年のようには粘り切れませんでした。
厳しいレースを早めに仕掛けて勝ち切ったアーモンドアイには、相応のダメージが残っていると思います。今後の選択肢は、①JCでコントレイルとデアリングタクトの挑戦を受ける、②香港カップで世界一へ名乗りを上げる、③有馬記念で昨年の雪辱を果たす、④来春のドバイターフで有終の美を飾る、⑤このまま引退する、と幾つか有りますが、自分は⑤をお願いしたいと思います。この史上最強牝馬は、日本競馬の始祖母神=天照大御神になると信じておりますので、怪我をする前に引退させてあげたいと願っている次第です。