大変なことになりました。アーモンドアイ陣営がJCへの参戦を表明しました。これで11月29日のジャパンカップは、3歳牡馬・牝馬の無敗三冠馬2頭と、GⅠ8冠馬のスーパースターが一堂に会する歴史的なレースになります。
昔を思い起こしても、ハイセイコー・タケホープ・タニノチカラの有馬記念、ミスターシービー・シンボリルドルフ・カツラギエースの三冠馬+JC馬による有馬記念、オルフェーヴル・ジェンティルドンナの牡馬牝馬三冠馬によるジャパンカップなどがありましたが、それより遥かに贅沢かつ豪華な顔ぶれです。
ところで、史上最強馬と言われるディープインパクトには、現役時代にライバルと呼べる存在がいませんでした。もちろん同期にはライバルはいませんでしたが、1年上のハーツクライやダイワメジャーにしても、一緒に走ることはありましたが、あくまでも露払い的存在でした。ハーツクライに負けた有馬記念も、伏兵に足をすくわれたイメージであり、最後までライバルとは位置づけられませんでした。今から振り返ると、唯一、1年先輩のダービー馬であるキングカメハメハこそが、ディープのライバルになれる存在だったはず。
今回のJC、私には、ディープの最高傑作にして最大の後継者コントレイルに対して、ディープのライバルになるはずだったキンカメが送り込んだ最強の刺客が、アーモンドアイとデアリングタクトの2頭、という図式に見えます。この牝馬2頭はキンカメにとって、最高に出来の良い「孫娘」です。
これはもう、ディープインパクト 対 キングカメハメハ、時空を超えた闘いに他なりません!