7月18日に行われた王将戦第二次予選で、藤井聡太七段と佐藤康光永世棋聖が激突しました。二転三転の攻防を制したのは藤井七段で、7月23日の豊島名人との大一番(竜王戦挑戦者決定トーナメント)に弾みをつけたかたち。
藤井七段の凄いところは、劣勢になってから、相手を惑わすギリギリの手を続けて、1分将棋での相手のミスを誘う逆転ワザ。A級棋士に対して、何度も最後のうっちゃりを決めています。
さて、現在最強と目される豊島名人にも通じるか。豊島名人の寄せは正確無比ですので、終盤での幻惑技が最も効きにくい相手でしょう。やはり、序盤からリードを奪いたいところです。豊島名人は大阪を地盤にしていますが、もともとは愛知県一宮市出身。藤井聡太七段も、同じ愛知県瀬戸市の出身。
これから天下を狙う二人が、同じ尾張出身というのも奇遇と言えるところ。まさに戦国時代ですね。