金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋】豊島名人による全国制覇に、渡辺二冠が「待った!」

2019-07-01 07:06:51 | 将棋

 土曜日に静岡県沼津市で行われた、将棋の棋聖戦第3局は大熱戦となりましたが、先手番渡辺二冠が序盤からのリードを守り、押し切りました。これで2勝1敗となり、初の棋聖位獲得まであと1勝となりました。

 それより何より、この決戦は羽生時代の後を継承する「天下分け目」の闘いであり、名人位を獲得した豊島三冠が、ここで最強の挑戦者である渡辺二冠を破れば、晴れて全国制覇を宣言できる闘いですので、まさに渡辺二冠が、豊島名人による全国制覇に待ったをかけた状況と言えると思います。

 この二人、今週は2回目の対戦であり、火曜日の王座戦挑戦者決定トーナメントでは豊島名人が快勝していたので、勢いでも実力でもほぼ拮抗している状況。今から第4局が楽しみです。なお、先週お話したとおり、羽生永世七冠の不調の原因は「踵の痛み」だと判明しましたので、この痛みが解消されると羽生さんの反撃が始まると思います。今は治療に専念して頂いて、秋からの攻勢を期待したいと思います。

 ところで最近、一般紙やネット報道でも、この棋聖戦をちゃんと報道してくれるケースが増えてきました。ちゃんとした編集がなされるか否かは編集長の知見・品格に依るところ大です。世論の方向性が乱暴になったり、下品になったりするのは、マスコミの編集者の知見・品格の鏡とも言えますので、責任は重大です。

 マスコミの世界でも、編集者が目指すサステナブルなゴールを定めてみたらいかがでしょうか? きっと読者からも評価されると思います。


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