金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】世界のSDGs達成度ランキング!

2019-07-05 07:06:39 | 金融マーケット

 国連のSDSN(Sustainable Development Solutions Network)などが、6月28日に世界のSDGs達成度ランキングを発表しました。

 第1位はデンマーク、第2位はスウェーデン、その後にはフィンランド、フランス、オーストリア、ドイツなどの欧州勢が続き、日本は第15位。これはけして悪い順位ではありません。韓国が18位、カナダが20位、何とアメリカは35位、中国は39位。まぁ、最下位あたりにはアフリカ諸国が連なっておりまして、これは仕方がありません。

 日本の達成度合いですが、「質の高い教育」「産業と技術基盤」は《達成できている》と4段階の最高評価。しかし、「ジェンダー平等」「気候変動」「つくる責任・つかう責任」「パートナーシップ」は《最大の課題》と4段階の最低評価に留まっています。ジェンダーや気候変動は予想どおりではありますが、「つくる責任・つかう責任」がなぜ最低評価かというと、コンビニなどの「食品ロス」の問題が指摘されているようです。また「パートナーシップ」の低評価は、この世界的なムーヴメントに対して、日本が海外と連携しながら主たる役割を担う姿勢が見受けられないということのようです。

 けっこう有名な上場企業の職員を中心に、色鮮やかな輪っかのバッジを胸につけているのをよく見かけますが、「本気で国を、世界を変える気があるのか!」という視点で、特に欧州諸国は日本/日本企業を見始めていることには留意が必要です。

 SDGsのムーヴメントは長期戦ですので、本気で取り組むべしと、早めに覚悟を決めた企業だけがSDGsブランドを得るのだと思います。



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