金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】隣国とのゴタゴタ お互い支持率アップに活用中

2019-07-16 07:08:26 | 金融マーケット

 現在起きている隣国とのゴタゴタ、ハッキリ言わせてもらえば私個人的には賢い闘いには思えません。ちなみに、私は安倍政権を強く支持している人間である一方で、隣国との関係で特別な利益を得ている立場でもありません。

 この隣国は、何があってもけして自分のことが悪かったとは言わない、非常に付き合いにくい隣人です。相手が誰であっても、相手の方が悪いと言い続けるのが特徴ですから、普通だったら仲間がいない存在です。それでも、ある程度の仲間を作りつつ外交力を維持しているのはなぜか? さまざまな国に対して特別な対応を施したり、相手の弱みを見つけては、それを材料に自分の味方につけたりと、かなり巧みな外交技術がある国だからです。

 それに対して、我が国はどうでしょうか。極めて常識的で紳士的ですが、隣国以上に世界中に仲間を作れているでしょうか。また、究極の場面で、軍事的な行動力がないのにかかわらず、狙った相手を追い込む力を持ち合わせているでしょうか。せいぜい、アメリカとの関係で、最後の最後はアメリカが当方の肩を持つはずだと、思いこんでいることぐらいが最終的な拠り所に過ぎません。

 あまり隣国を舐めない方が良いのは、お互い様として、特に今は、日本の方が相手を舐めすぎているというのが自分の感想です。こういうことを書くと、現在の一般ピープルの対韓感情からして、このブログは炎上するのがオチなのですが、コメントを許していませんので悪しからず。

 ちなみに、参議院選挙前の安倍政権は、このテーマで支持率アップが図れているのは間違いありません。今の対韓感情は最悪ですから、毅然と、冷静に、今のスタンスを守り続けることが支持率維持には大事でしょう。一方で、韓国の文政権も、最悪の状態に追い込まれていたところに、この輸出規制問題が発生する事態となったのが、これぞ天の恵み! 国民共通の敵が現れたことで、世論が「日本に屈するな!」と一つに固まっていまして、これが文政権の支持基盤に変わってきつつあります。(このあたりは、安倍政権の読みの甘さなんですけどね)

 まぁ、こうなると、今後何年も、政界と財界は日韓関係において事態が好転することはありませんから、せめてスポーツとか文化の世界だけは冷静に交流を続けてほしいと願っております。


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