アラフィフ女のないない日記

独身、財産なし、家族なし。ないないずくしの待ったなし、の50代のホンネを書いてゆきます。

尖閣諸島と反日デモ

2010-10-25 11:16:06 | Weblog
尖閣諸島での漁船拿捕以来、いったん静まっていた反日デモが中国で再燃している。
私は、これらの事柄を法と思惑の二つのものに分けて考えている。

尖閣諸島と漁船拿捕の問題は領有問題で、国際法に基づいた法的判断と解決が必要だ。
各メディアの情報を漁ってみたが、ここ100年の歴史を見る限りでは日本に分があるのではないかと思う。
この問題の白黒をはっきりさせる機会は直近では第二次世界大戦の戦後処理だったと思うが、積み残しとなり、現在に至る。

情報を見ていて思ったのは、日本には日本側が有利な記事が圧倒的に多く、中国にはほとんど中国側の主張しかないということだ。
こんな観点で二者が話し合っても永遠に平行線だろう。
しっかり線をひくには、もはや中立な国際機関に裁定してもらうしかないのではないか。


反日デモの問題だが、私がリアルタイムで記憶しているだけでもこれまでたびたびあり、珍しいことではない。
これまでと違うのは、中国の影響力が格段に増し、日本が斜陽だという点だ。

超エリートの中国人留学生と話したことがあるが、彼は「中国内で情報が統制されていることは知っているが、どの程度統制されているかまではわからない」と言っていた。
彼と話しているうちに解かってきたのは、彼が「日本はアメリカのいいなり」「日本人は中国人のことがあまり好きではない」と思っていることであった。
理性的で、日本に留学した彼でさえそう思っているのだから、強い反日教育を受けた今の学生層は推して知るべしである。
思惑のある勢力が巧みに煽れば、反日デモくらい起こせるだろう。

一方、ごく身近な話題で恐縮だが、先日あるショッピングモールのトイレで反日デモのインターネット記事が貼ってあるのを見つけた。
フムフムと目を通してみると、中盤まで論旨がうやむやで何を言いたいのかわからなかったのが、最後の最後になって痛烈な菅内閣と左翼批判が出てきた。
日本にも煽る勢力は確実に存在するのである。

今回の反日デモは、自然発生的なものというより、人為的に拡大させたものではないかと私は思っている。
(ひょっとしたら、漁船の衝突もシナリオに入っていたかもしれない)
しかし、反日デモは蟻族の不満を表面化させ、一部、反中国政府の色も帯びてきていると聞く。

鎮火させるには、火元を抑えるのが一番。
そんな背景で、電撃釈放や偶然交談があったのではないだろうか。
雑魚はともかく、こんな揺さぶりで尖閣諸島をあっさり手放さないように、日本政府にはくれぐれもがんばってほしい。