先週の水曜、「風立ちぬ」を見に行った。明らかに今までの宮崎駿作品とは違う。
もちろん、素晴らしいアニメなのだが、ほかの作品と違い、実写でもいい映画になるのではないかと思った。
さきほど、宮崎監督が長編から引退するとニュースが流れた。
何とも残念な話だが、作品中で「人がいい仕事ができるのは10年。あっという間だ」という意味のセリフが妙に心に残っていたので、今回のニュースは腑に落ちるものがあった。
主人公の二郎と自分の生き様と重ねながら「風立ちぬ」は作られたのではないだろうか。
そう思えば「実写でも」と感じた理由が見えてくる。
二郎の作ったゼロ式は一機も帰ってこなかったそうだが、宮崎映画は永遠に残るだろう。
映画館ではエンドロールがすべて流れ終わるまで、一人も席を立つ人がいなかったのだから。
