早いもので、オアハカ旅行からもう1週間経っちゃいました。ちょうど1週間前の日曜日、ホテルのツアーデスクに申し込んで、1日ツアーに参加したんです。一人300ペソ(約3000円)の割には、めっちゃお得なツアーでした
何てったって、
エルトゥーレ → テオティトラン・デル・バジェ → イエルベ・エル・アグア → ミトラ遺跡 → レストラン(これは別料金) → ティアンギス → メスカル工場
こ~んなに回ったんですよ!盛り沢山ツアーでした。
今回はそのうちのひとつ、テオティトラン・デル・バジェという村のお話。
この村には沢山の羊毛製品の工房があるんですが、ガイドブックによると、工房の数は何と数百にも上るとか 今回私たちが訪れたような工房では、実演風景を見せて、販売もしています。
見学した工房
この村では、羊毛を紡ぐ → 染色する → 織るまでの全工程を行っているそうです。
ちなみに、今回見学した工房では、着色料も全て自然の原料を使用。
手前の黄色い糸は、(メキシコではお馴染みの、死者の日の花)センパチル(マリーゴールドの一種)を使って染めたもの。他の色は、木の実だとかその他植物etc.を使うんだそうで、お客さんに全ての見本を見せてくれました。面白いのは、レモン汁を垂らしたり、何かの粉(何だったかな・・・)を混ぜるだけで、また別の色へと変化します。
そうやって染色された糸から作られた作品の数々。
ちなみに、この赤い色ですが、何から採ると思いますか?メヒコに詳しい人・私のブログを以前から熱心に読んでくれている人には分かるかな(笑)
正解は、コチニールでした!
「コチニールって何」と言う方は、2006年10月10日「コチニール色素採取実演!」を読んでみてください。
羊毛を紡ぐ様子を実演。見る見るうちに、埃の塊のようだった糸が(失礼)、棒に巻かれていきます。簡単そうに見えても、やはり経験を積まないと上手く出来ないのでしょうね。おばちゃま、さすがでした
男性が説明役、おばちゃまとこの可愛らしい女性が実演役。
お姉さんがやっているこの作業(巨大ブラシで毛を梳かす)、私もやらせてもらったんですが・・・
力いっぱいブラシを引っ張ってもビクともしない!それをこのお姉さんは、いとも簡単にスイスイスイのススイノス~イとやってのけているんです。
青色も、ある植物を使って出した天然色なんですが・・・いつものように、スペイン語力不足の為、「植物」という事しか理解出来ず・・・
織るほうの実演は男性担当。糸を換えつつ、説明もしつつ、慣れた手つきで織っていく姿はまさに“職人”
最近は伝統的な柄だけでなく、フリーダ・カーロの自画像やピカソの絵etc.も本などを見て、デザイン画を作成して織るそうです。実際に作品を見たけれど、よく出来てました!一点気になったのは「これ、肖像権ってどうなってるの?」と言うこと。そこまでは聞く勇気もスペイン語力もありませんでした
私は「どうせ説明は聞いていてもよく分からないのだから」という事で、この機織り器がどういう仕組みになっているのかにずーっと注目していました。至極単純な原理を利用しているだけのように思えるんだけれど、それでも一番最初にこの器械を考え出した人はすごいなあ、と思いましたね
こちらは別の男性。黙々と作業中。パッと見、柄はなさそうだったので、「彼は歳も若いし、まだ修行中の身なのかな?」と感じました。実際はどうなのか不明だけど。
一通り見学を終えると。。。ここからが村人の最大の目的。
そう、 『販売』 です。
さっきのおばちゃまが、「カードも使えるし、ちょっと位なら値段交渉にも応じるよ」と。。。「でた~、第二の本領発揮。さすが商売人!」
ある程度の大きさになると、やはり2~3万はしていました。作業の大変さを考えると、まあ妥当かな(ある程度プラスαはあるだろうけれど)と(個人的には)思います。でも、「買ってもどこに置こう」「日本にもって帰るの大変そう」・・・
で、結局、妥当なところで小物を購入。織物以外の部分が皮で出来ているショルダーバッグなんですが、これは自分用ではなくお土産用。誰も欲しがらない場合は私の物に(ヘッヘッヘッ)。クッションカバーも可愛かったなぁ
と言うことで、「本当は織物のひとつ位買いたかったな」という、あの日の残念な気持ちを思い出しつつ、今日はこれにて!
こちらも
今週のAB-ROAD記事(2月5日更新)
「誰が、何の為に?」ビヤエルモーサで発見された謎の巨大物体
過去記事も含めたページ
メキシコ記事
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完全に観光産業化されて仕舞ってますね
舗装していない埃だらけの道路に面した土壁の家々の暗い所で黙々と作業に勤しんでいたのとは大違いです
コチニールは興味深い本がでています
’完璧な赤’早川書房 帰国されたらお読み下さい
こんなに莫大な富を築いたのにオアハカにコチニールのアシエンダが無いのが不思議です
なかなかお返事できずにすみません。
私はこの村を訪れたのは初めてですが、送っていただいた写真を見て、忍者さんが驚かれるのも当然だなぁと思いました。
こういう産業で生計を立てている村では、遅かれ早かれ、こんな風に「観光+販売」という形をとっていうのでしょうね。
コチニールの本、日本に帰ったら探して読んでみたいです。とても綺麗な赤ですよね!