NANAOのメヒコ生活記

この歳でメキシコに住むなんて一大イベントが私の人生に用意されていたなんて、人生何が起こるかまだまだ分からん・・・

コチニール色素採取実演!

2006-10-10 12:18:39 | メキシコ生活記

先日2回めのテオティワカン見学に行った際、面白い実演を見せてもらいました。遺跡の脇にひとりの老人。ガイドさんからは、「彼がコチニール色素採取の実演を行ってくれます。」との説明。ガイドさんと老人の間にはもう暗黙の了解が出来ているのか、ガイドさんが何も言わないのに、そばに行って私達に説明を始めた途端、今まで座り込んでいた老人がおもむろに実演の準備を始めました。←こっちの方にむしろビビッた私

       
写真のウチワサボテン一面に、白いカビの様なものがついていますよね。これ、虫なんですカイガラムシ科エンジムシ・・・別名コチニール。そこに棒をさすと赤い色が出てきます。洋服の染色などに用いられ、メヒコでもこのコチニール色素で染めた衣服が売られています。
        
このコチニール、実は私達にも、とっても身近なものだってご存知でしたか?
    
ここでお勉強!コチニール色素とは
コチニールは、中南米の砂漠地帯が主要産地で、ペルーが99%を産出している。
南米ではインカ帝国の時代から衣服や装飾に使用されてきたもので、学名Nopalea cochineliferaというサボテンの白い部分に生息するエンジムシを収穫期に刷毛で落として収穫します。
熱湯で殺した虫を天日で乾かしたものが黒色コチニール。


カンパリソーダの赤色・口紅・戦国武将の陣羽織・赤い色のかまぼこ・医薬品・お菓子・ガム・アイスクリーム・ヨーグルト・飲料水・ハム・ソーセージなどの着色に、布地・糸などの染色にも使われているそうです。

コチニール色素を含んだ食品に関しては・・・
カルミン、コチニール色素ともに諸外国で広く使用されており安全性のデータの多い着色料であり・・・

コチニール色素の食品添加物としての安全性に関する実験は不十分であり、人体の及ぼす影響に関しては灰色である!!』 

と意見が分かれており、正直私にはよく分かりません

参考H.P.
  
三栄源エフ・エフ・アイ「コチニール色素」

  キリヤ化学「コチニール色素」

  知識の泉 Haru's トリビア
  
         
ウチワサボテンの下にある葉っぱらしき植物、名前は忘れましたが、これからは黄色い色素が取れます。おじいちゃんが、コチニール色素で書いた赤い丸印の下に線を引いてくれました。

        
この封筒の中には絵葉書が5枚(だったかな?)入っていて50ペソ(約500円)。ガイドさんは「いらなければ買わないでいいですから」と、とってもドライにおっしゃっていましたが、ここまで実演してもらって「じゃ、どうも。さようなら」っていうのも・・・めちゃめちゃ高い訳じゃないし、実演料って事で、1組購入して友人にメヒコ土産として差し上げました

しかし、本当に為になりました。初めて行った時はガイドさんがいなかったので、遺跡を見て上って写真を撮ってで終わりでしたが、またひとつ勉強させてもらいました。



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6 コメント

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Unknown (せに)
2006-10-10 22:14:03
ガイドさんは日本人だったんですか

コチニール色素なんて、全然知りませんでした。戦国武将の陣羽織もコチニールで染められていたんだ。すごい!!!

ノパールがない、日本にもある?!

黄色の色素がとれる葉っぱもあるんだ

草木染めだけじゃなくって

虫染めというものもあり。

でも、ヨーグルトやカマボコが

カイガラムシから出る色素で染められていると知ったら、食べる気しなくなる人がいるか?

あ、私はダイジョブです。
実演がいいですね (さくらんぼう)
2006-10-11 04:55:37
コチニール色素の実演、百聞は一見にしかずですね。



メキシコは、ハエの目から赤い色素だとか、貝から紫色の色素(貝紫)とか、色々あるよね。



マクラメも、紅茶やコーヒー、玉葱染め(玉葱の皮)とかもできますね。

草木染も、色々出来そうね。
オアハカのコチニール ()
2006-10-11 07:09:08
長い記事になりそうで、先送りにしてたんですが、

おかげさまで便乗決心(笑。

記事へのリンク入れておきますね。



にしても、テオティワカンでコチニール実演って、

私も何度も行ってますが初耳です!

観光客が喜びそうなことをどんどん取り入れているのでしょうか。

でもお友達にいいお土産ができてよかったですね!
結構身近なコチニール (NANAO)
2006-10-11 13:41:43
せにさん

ガイドさんは日本人とメキシコ人のハーフですが、見た目もしゃべりも言われ無ければ日本人です。30代位の女性でした。



コチニール色素って、名前は聞いたことがありましたが、こんなに身近なもので、しかもサボテンについた虫から取れるとはしりませんでした!

知っている人で、やはり虫から取れる色素なので気持ち悪いという人もいるそうですが、私の場合、今更ねぇ・・・という感じで、やはり気になりません。
そんなにたくさん!? (NANAO)
2006-10-11 13:43:31
さくらんぼうさん

メヒコでそんなにたくさんの色素を採取しているとはしりませんでした。玉葱染めっていうのは、どういうのですか?ちょっと気になりました。
私が便乗したかった(笑) (NANAO)
2006-10-11 13:47:15
亀さん

オアハカのコチニールの記事、楽しく読ませていただきました。しまった、亀さんが書くまで待って便乗させてもらうんだった(笑)



テオティワカンの実演ですが、おじさん自ら売り込むわけでもなく・・・普段はどうやってお客を呼んでいるのか不明です。旅行代理店に、今回のようにツアーの申し込みがあったときだけ、旅行代理店から(まるでいつも遺跡にいるかのように装って)派遣されていたりして・・・