夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

カナディアンワールドその2

2023-06-13 08:12:54 | 旅行

芦別市のカナディアンワールドは、今広大な敷地を夏草が覆っています。雑草を除去することは大変な作業ですからこれを行うことは困難で、例えばアンの家グリーンゲーブルズへ向かう小道だけが除草されているといった最低限の対応が精いっぱいのようです。

私達は車で園内を廻れるということを知らずに歩いたので広大な敷地の遠くに見える教会や学校までは行きつくことは出来ず、グリーンゲーブルズだけは絶対に見たいと少し歩いてたどり着きました。ここだけは力を入れているのでしょう、本家と変わらないくらいにしっかり整備されていて各部屋を見ることが出来ます。

アンの部屋やキッチンも本家より少し小物が足りない気もしますがほぼ同じです。本家が火事にあった時復元のためにこの芦別の建物が参考にされたということもうなづけるものでした。

PEIには存在しないダイアナの家やリンド夫人の家などもあり、昔はレストランであったりした建物も今は利用されておらず朽ちつつあるようでした。

グリーンゲーブルズを見学した後は公園の中心部にある「街」へ向かいました。中心の池は「輝く湖水」ということのようですが、ここはプリンスエドワード島というよりはちょっとケベック風なイメージで可愛い建物が立ち並んでいました。決してハリボテではなくかつてはそれぞれがショップなどとしてオープンしていたのでしょうが、今は数軒が展示館やお土産ショップとして開いているだけです。

アンティーク館に入ってみると、PEIで見たような古い家具がたくさん並んでいて、これらは絶対日本で調達できたとは思えないものばかりですから開園に合わせてPEIから運んで来たものと思われます。匂いまでがPEIでした。

最盛期には園内を一周する鉄道やバスのサービスもあったようですが、今は名残を感じるのみです。

歩き疲れてわずか1時間足らずの滞在でしたが、気持ちは複雑でした。日本でこれほど赤毛のアンの世界が体験できる場所があることに驚くと共に、朽ち始めている巨大な施設を何とかすることは出来ないのかという思いが募りました。多分無理なのでしょう。

この施設を離れて直ぐの場所に10年ほど前にリニューアルされた芦別温泉スターライトホテルと日帰り温泉が可能な星遊館という立派な施設があります。

帰りがけにここで日帰り温泉と昼食を取って来ました。運営も現代化された気持ちの良い施設でした。一時はこの施設とカナディアンワールドのコラボも考えられたそうですが、時代が違ってしまったようでそれは叶わず、今は盛況なこの温泉施設の方がいつまでも続いてくれることを願いながら帰途に着きました。

 

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