しいたけブログ

しいたけとゲーム、果てはオーデオの泥沼にはまり込んだ人間の、煩悩まみれな適当ブログ

D-06uの導入

2016-01-16 10:28:30 | オーデオ
表題の通り、わき上がる欲求に抗することができず、決断的IYHをしてしまいました。LuxmanのSACDプレーヤー、D-06uであります。実際の購入は昨年の12月上旬だったものの、記事の投稿はのびのびになっており……

時代に逆行するかのようなディスクプレーヤー(現代的にUSB入力も付いてますが)であり、中級機とはいえ一般から見たら正気でないとしかいえないであろうお値段。しかしながら元々ハイレゾ音源にいまいち興味がわかず、物理的所有感のあるCDを数多く購入してきた身としてはやはり必要不可欠なプロダクツであろうという結論(そして何とか手が届く価格ということで)。ハイブリッド盤とはいえ、SACDの枚数も増えてきていましたしね……




毎度のことながら箱の大きさに狼狽し、中々の重量に苦しみながら設置したD-06u。既にこの時点で圧倒的所有感。ラックスマンな機器がだいぶ増えてまいりました。DA-200の上に箱1が乗っているのはともかくとして(DA-200もSurface Pro3にUSBで繋いで引き続き日々のアニメ視聴などに活躍しております)。

外面的な部分では、ディスクトレイ開閉動作の静かさに驚かされます。ガチャガチャしたところはまったくなく、まるでしっかりとした棚の引き出しを開け閉めするかのように確実かつスムーズ。

視聴環境としてはスピーカーがJupity301(D-06uからのRCA接続。プリアンプとしてDA-200を介した方がいいのかと思ったが、想像以上の音だったので直接続のままに)。ヘッドホンはP-700uを介してのHD650です(接続は全てバランス)。音源はCDおよびSACDと、N1AからのUSB接続でFLAC(CDからの取り込みファイル)。


通常のCDだけでも、一聴しただけでやはり紙クズを大量に投入した甲斐はあったと思うクオリティ。しかしこれによってCD取り込み作業の重い腰が更に重くなってしまうこともまた確か……何しろ購入した円盤をセットするだけでたちどころに現環境最良の音が出るようになってしまったわけである。SACDについては正直よく分かってないものの、CD層と比べるとより音の広がりが自然かなあと。プラシーボかつテンプレート的な印象ですが、何となくCDの方がデジタル的な枠を感じるところがあり。聴けるならSACDの方が良いですね。


D-06uは先行するDA-06やD-08uと同様、PCMは3種類のデジタルフィルター、DSDは2種類のアナログフィルターから選ぶことができるのですが、これが今回なかなか記事をまとめられなかった一因でもあったり。当初の印象からだいぶ変わってしまったりそもそも違いがよく分からなくなったり、再生機器によっても……と色々あったわけです。

とりあえずPCMの方はDSPによるP1~P3のデジタルフィルターが3種類。このうちP1とP3はFIRで、インパルス応答の波形が左右対称になるタイプ。ノーマルなP1に対してP3はハイアッテネーションと名付けられており、こちらの方がプリ/ポストリンギングが長いです。P2はローレイテンシーIIRということで、これはプリリンギングが無いタイプです。

P1はノーマルということですが、曲によるもののやけに音が肥大化して感じることがある、というのが当初の感想。強制アップサンプリングが嫌われることも多いような本機ですが、こういうところも関係しているのだろうかと思ったり思わなかったりもしたのですが、最近はそんなに変ではないかなというところに落ち着いてきています。ただ、あんまり使ってないです。

P2の印象は今に至るまでほとんど変わっておらず、一番クリアではっきりした音だと思います。同時に「自然な音」のようにも思いますが、自然であることが常に音楽的にも楽しいかというとそんなことはなく……ゲームをやったりする時は何となくこれを使うことが多いですが、音楽を聴くという点ではスピーカー使用よりもヘッドホンでの方がより印象が良く。

P3は今のところスピーカーで聴く時はほぼ常用。なめらかでかつ艶があって、一番魅力的に感じます。ただしヘッドホンの場合は音が前に出過ぎるというかきつく感じることがあり、HD280を使った時はとても聴いていられないような音になってしまうこともありました。

DSDの方はどちらもPCM1792AのアナログFIRフィルターを通すだけとなっており、D1とD2の2種類。説明書掲載の特性グラフを見るとD1の方は200kHz以上まで続くなだらかな曲線、D2は100kHz辺りに向かってD1よりも急激な下降をする曲線となっています。

こちらの違いは分かりにくく、強いて言えばD2の方がより中域に厚みのある音、といったところかと。D1の方がよりDSDらしい音なのかもしれないですが。

(2/3追記。その後段々と聞こえ方や感じが変わってきており、現在はP1を常用。最初に感じた違和感はほとんどなくなり、一番心地よく聴けるようになってきたため。逆にP3の方はきつさを覚えることが多くなってきてしまい。DSDの方はほぼD1で固定。こちらの方がレンジが広く、押し出しは弱くなるもののより制約感なく聴けるように思います。)


ちなみにDA-06の頃から話題になっていたロック/アンロック動作に伴うリレー音ですが、これについては引き続きなようです。PCとUSB接続して試したところ、例えばfoobar2000などで(同一フォーマットの曲群を)再生しっぱなしにしておく分には発生しないですが、停止したり、再生中にユーザの手で他の曲を選択したりする場合には起きる模様。個人的にはそんなに気にならないですが、そういう操作が多い使い方をすると確かに鬱陶しいかもしれません。この動作で曲の頭が欠けたりすることはないですし、前述のようにプレイリスト等に従って連続して再生している場合には(恐らく周波数等のフォーマットが同一なら)発生しないので、ギャップレス再生への影響もないかと。

なお今となっては古い製品であり、USB入力があまりよくないと言われるDA-200ですが、さすがにD-06uとのPCをUSBで接続しての比較では勝負になりませんでした。具体的にはD-06uで再生した場合、スピーカーの間の空間にボーカルがきれいにまとまって実体感をもって出現するのに対して(ただ、USB接続でのFLAC再生よりCD再生の方がより良く感じる……)、DA-200の場合は左右の端がスピーカーに引っかかってぶら下がっているような感じで、平面的かつ若干まとまっていない印象を受けました。

DA-200も同軸デジタル接続の方が音質が良いという話なので、iFiが出しているDDCあたりでもと思ったりもしますが、既にメインはD-06uに移行しており(USB接続もN1Aの使用が主となるだろうと)、日常的なインターネット経由でのアニメ視聴くらいなら十分以上な性能であるので、このままでもいいかなあというところであります。


いよいよもって上流が大いに強化されたということで、次はプリメインアンプとパッシブなスピーカーかというところ……最初はヘッドホンオンリーなシステムだったはずなのに、いつの間にやらこんなに重厚長大な代物になってしまうとは。まったくもって沼は深い。

スピーカーについては先日大阪に行った際に梅田ヨドバシにて、気になっているTS1000の実物を見ることができ、想像以上な大きさに驚いたもののやはりその圧倒的な佇まいに欲望高まるのみという結果に。肝心の音については試聴できた環境があまりよくなかったため、正直何ともな感じではありました。やはりどこかの専用試聴室に足を伸ばすべきか……


そんなわけで相変わらずなオーデオ面の欲望とともに、箱1でブルーレイを観ているとやはりハイエンドな映像プレーヤーも欲しくなってしまうよな、という新たな危険思想の芽もあり、新年早々暗雲立ちこめるといった状況であります。
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新年、2016

2016-01-01 08:16:27 | 雑談
年が変わって2016年、明けましておめでとうございます。

また今年も大晦日は普通に寝てしまったので、気付けばいつの間にやら朝となり。しかし今年は年末もそれほど寒くなかったこともあり、あまり実感のない年越しでありました。

オーデオ面の更なる充実化を今年も推し進めていきたいと、新年早々に煩悩を表明しつつ。


安定的廃墟となった当ブログを今年もよろしくお願いします。
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