2003年5月13日
以前、
血液型の思い込みで、家族を振り回してくれた
「
あんこ父」 (『
典型的な・・・Part1』
)が、
またまた登場です。
その壱
うちの実家は、自営業でした。
両親は、朝暗いうちから
夜8時9時まで
働き詰めで、
日中家に戻って来るのは、昼ご飯
の短い時間だけでした。
その父が、夕方、
真っ青な顔 で家に戻って来てこう言いました。
「
俺、今死ぬかと思った・・・
」
我が家の仕事では、シャベルローダーを使ってました。
それを運転して、2mばかり幅の、狭いコンクリートの坂道を下っていた時に、
その道に
薄く積もっていた砂でタイヤが滑った為、
ブレーキが効かなくなったらしいのです。
その坂道の左側は、
運悪く川 (
海に見えるけど、川ってコトで・・・
)でした。
10mほどの高さがあります。
ブレーキは踏みっぱなしだから、
タイヤは回っていないのに
砂と小ジャリで、シャベルローダーは
ずるずると川の方へと滑っていきました。
父はとっさに運転席から飛び降りようとしました。
(・・・らしいです)
ところが、父の履いていた
作業用のゴム長靴が、
何かの間に挟まって脱げないのです。
シャベルローダーは容赦なく、父を川へ突き落とそうと
しているのでした。
ああ、父の運命はいかに
(
何か、楽しんでないか? )
実際、この時父は、
死を覚悟したらしいです・・・
。
・・・・・という所でその挟まった長靴から足を抜き出し、
飛び降りる事に成功しました。
まずは
めでたしめでたし。
その弐
この事件の後、
父が少し落ち着きを見せてから教えてくれた、二つ目の話は・・・・・
ある日、父は材木から、
古く長い5寸くぎを、
バールのような物(いえ、バールですが・・・)で抜いていました。
そのくぎは
ひどく錆付いていて、父は
それを力任せに抜きました。
「
抜けた!」と思ったその瞬間、父は
脳心頭を起こしその場に倒れこみました。
しばらくして気がついても、何があったか
すぐには解らなかったそうです。
父のそばには、
自分の
前歯に被せてあった金の冠が落ちていました。
どうやら力任せに抜いた錆びた釘は、
父の顔面めがけ飛んできて、
くいしばった前歯に直撃し、
被せてあった金冠(今はあまり見かけないけどね)を
飛ばした・・・
らしい・・・。
ほんの数センチ・・・・・いや数ミリでもずれていたら・・・。
外れた金冠を見ながら、青くなっていた家族でした
。
これもまあ、
めでたし、めでたし。
その参
そして最後は、もうずいぶん昔の話。
父が一人で国道246を運転していた時です。
普段は安全運転で、あまり車の追越しとかしない父が、
何を思ったのか
ふっと前の車を追い抜かしました。
その抜かした車は、
ユンボを積んでいる大型のダンプでした。
そして追い抜き終わった瞬間
ガガガガガアアアアア・・・キキーッ
父の車のバックミラーには、
ユンボが乗っていないダンプ が映っていました。
ユンボは、ダンプの後方の
国道に横たわり、
焦った運転手
が、慌ててブレーキをかけ、
その
横たわった物体に駆け寄る姿が・・・・・
。
・・・・・・
これも本当か嘘か真偽の程はわかりませんが、それでも
何気なく追い抜かさなかったら・・・・・と思うと・・・。
・・・はぁ・・・まったくいろいろある人です
。