『 年の差（のない）親子？？ 』

最近、我が店によく来てくれている　Ｓ君との会話。

あんこ　　「ホント、Ｓ君って、若く見えるよね。確か、それなりの年齢なんだよね」

とにかく彼は若く見える。
実際は、44歳なんだそうだが、30（歳）そこそこでも通りそうなほど。

何度、歳を聞いても信じられない・・・。

そしたら、Ｓ君が

　　「あんこさんはおいくつなんですか？」

って聞いてきた。


　「この年の女に聞くなんて、いい根性しとるやんけ」

と少しだけ思ったが、　

いまさら隠すほど女を売りにしてるわけでもないし、　

かと言ってストレートに言い切るのもはばかられ（なんでだ）

ちょっとやんわりと言ってみた。

　「まあ、Ｓ君にタメ口でしゃべるくらいの歳って事だよね」
　
・・・・

こう言ったら大体想像つくんじゃないかと思ったのよね・・・


するとＳ君。

　「大台（おおだい）は、いってないですよね」と切り替えしてきた。
　「ん～・・大台は、まだもう少しかな？」
　「じゃ、6？（ウンジュウ６歳）」
　「あた～り～」


すっごーい一発で当てた


　「それにしてもＳ君若く見えるね。私と二つ違いには思えない。」
　って言ったら、キョトンとしたＳ君。

　「何？どうした？」
　「36じゃないんですか」

・・・・

えーーーー

36に見えてたの？それって、どんだけー


もう、絶好調
ダンナに、
　「聞いて聞いて　私36って言われちゃった」
っと大興奮で騒いでいた。


実際、君より2歳年上です。

もう少しで大台の、ウンジュウロク歳です。　


「じゃさ、安倍さんはいくつに見える？」
「そうですねぇ・・・」

・・・としばらく考え込んで

「66（歳）。」

へこむダンナ・・・。

どんだけ歳の差夫婦じゃ・・・。

するとＳ君、考えながら
「でも、若くしてあんこさんを生めば・・・」

「・・・」

「もしかして、私と安倍さん、親子だと思ってたの」

そりゃ、ビックリです。

そりゃ、20歳の時の子供ならね・・・

どんだけ、やんちゃ坊主だ


「だって、あんこさんが安倍さんに、いつも　『お父さん』って言ってるから 」

・・・確かに・・・

なるほどね、確かに言ってます。みんなの前で　『お父さん』

でも、それは娘が生まれてたからで、
それまではちゃんと名前で呼んでたんだけど・・・。

彼にとっては　父と娘がやってるお店　だって思ってたらしい。

そして、私たちの娘はダンナの孫・・・


確かに、初めて来店されたお客様に
「え？夫婦なの？いいねェ、マスター。こんな若い奥さんもらっちゃって」
などと、よく言われたりもするけど・・・

反対に、娘が小さい頃、ダンナと二人で歩いていると
「お嬢ちゃん、今日はおじいちゃんとどこにお出かけ？」
などとも言われてがっかりしてましたさ。

でも、これだけ来続けているＳ君まで・・・


面白いので、これからそれで行こうかな