アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

演奏を評価すること

2015年06月03日 | 大学生活
カラオケの採点って、なかなかよくできていると思う。

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人が歌うという行為をド下手からプロまで幅広くやったとして、それをカラオケ採点によりずらりと一列に並べたら、まぁざっくりいって「ちゃんと」(一次近似的に?)うまい順に並ぶんじゃないだろうか。音程やリズムが正確かどうかが判定されるだけでなく、音量もメリハリがついてるかとか、声がよく出てるかとか、そういったものも加味して採点されるので、まぁまぁ妥当に採点されるみたい。

もっとも、すごくうまいのの中でどれが一番「ぐっときた!!」かとかは好みの問題もあるしカラオケ評価とはあまり一致しなかったりするけど…

そう、つまり、正確にいえば好きな演奏順には並ばないかもしれないけど、機械採点としてはそうなるかな(いくらうまくても音程やリズムを崩し過ぎると点は伸びない)という納得性というものはある。

なにしろ機械のすることだからね!? 過剰に信頼することもなくシャレとして楽しめるでしょう。

けど、これが、人間が採点するとなると、納得できる評価が得られるとは限らない。

またろうもこじろうもはなひめも、それぞれ中学で「合唱コン」というのを経験している。コンクールと銘打ってはいるけれど、歌を好きな子も嫌いな子も、全員参加のクラス対抗だからたいして粒ぞろいなわけもなく、うまい下手ははっきり違いが出てくると思うんだけれども…

これがなかなか、聞いた感じのとおりに賞が出るものではないのだ。たとえば5クラス分聞いて、AとBだったら微妙かな、でもAのほうが少しよかった、CとDは下手だな、Eはもっとダメだなっていうのがあったとして、それが結果はBの勝ちだった、というならまぁわかる。けど、Cが勝ちだったりすると、えぇっ(o_O)なんで

およそ、こじろうの学校のは全然わかんない。はなひめとまたろうのはわりと「AとBのどっちかだろう」くらいで当たることが多い。

この違いは何かというと、こじろうの学校の場合、審査員が音楽の先生じゃないのだ。理科とか国語とか(^^;; それで演奏としての良し悪しというより、ふだんの人間関係(笑)とか、先生の政治力(爆)などで左右されるとかされないとか。あるいは先生自身別にえこひいきなどをしているつもりはなく、単に音楽がわからないのかもしれない。

はなひめとまたろうの学校で、それよりは「当たる」のはなぜかというと、審査員が7人くらいいてもそれが全部音楽専門の人なのだ。またろうの学校は公立中だったけど、校長先生自身が声楽の人で、審査員は近隣の小中学校の音楽教師をかき集めていたから。

それで、またろう中三のとき、クラスの結束がよくてとてもよい演奏だった。曲は「親知らず子知らず」

…母を呼ぶ子のすすり泣きがきこえぬか…

背筋がぞくっとする迫力で、最後に音が消えたときには、感動の静寂が一瞬訪れたあと、気を取り直したように大きな拍手だった。
ただ、惜しむらくは、男声の音程がやや不安定だったところ。音楽のうまい下手として考えるとどうなんだろう。

その年の審査は、ちょっと長引いていたんだけど、どうも、歌として感動的だったものと、音楽的にもっと無難にうまかったものと、どっちを勝たせるか揉めていたみたい。結果は、またろうのクラスの負け(銀賞)だったけど、校長先生のコメントを聞くに、先生はまたろうたちのクラスを推していたような雰囲気だった。

こういう場合、結果として勝った負けたということに、どういう意味があるのだろうか?

また、去年のはなひめの合唱コンのときに、数人の保護者で聞いていて(クラスはバラバラ)ここがトップだろうと意見一致したところがあったけど、そのクラスは何の賞も取らなかった、ということがあった(そのほかのクラスについてはわりと聞いたとおりの結果だった)。講評では(クラスを名指しはしないけど)入退場まで含めて採点対象ですとかいっていたのが関係あるのかないのか、こうなるともう何の評価だか!?

結局のところ、
・機械採点はその評価値の計算の仕方から考えて納得することはできるけれど、だからといってそれは音楽の良し悪しということに一致するわけではなく、
・わかってない審査員の評価にはさらに意味がなく(笑)、
・わかってるはずの審査員の、予想外の評価にはさらにさらに納得がいかず、

結局、評価(順番)をつけるってことは誰得なのかなぁとも思ってしまう。

音楽と採点って、馴染み悪いですよね? 相当。

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