さて、続けます
医療再生、言うは易し、行うは難し。しかし、言わなかったら…やろうと思わなかったら実行するまで行きませんので・・・。
財源のことをどうするのか、それは自民党が言っていることも正しいのでしょうけど、財源確保することを考えるためには「何をどのように実行するのか?」と、いうことが重要になると思います。
2つの記事です
財源、無責任であいまい=民主マニフェストで麻生首相
7月27日19時52分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090727-00000128-jij-pol
麻生太郎首相は27日夜、民主党のマニフェスト(政権公約)に盛り込まれた子ども手当の支給や公立高校の無償化などについて「財源(の裏付け)が無責任で、極めてあいまいだ」と批判した。また、インド洋で給油活動を続ける海上自衛隊の撤収を同党が主張していたにもかかわらず、マニフェストに明記しなかったことに関しても「『ぶれた』と言われることになる」と指摘した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
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選挙公約として財源が不明確、もしくは実効性が伴わない場合・・公約としては不適切かもしれません。
しかし、それならば自民党も黙って一回任せてみたらいいのではないでしょうか?
もし、今回のことが財源もそうですけど「有言不実行」となれば民主党に対する期待は一気に下がるでしょうし、その場合は自民党は浮上のきっかけを作るかもしれません。
もっとも、全く別の「日本」を作るための第3者が出てこないとも言えませんが・・・。
一方で民主党はこのような話をしています。
医療面だけCBが取り上げていますので紹介します。
医療再生、「医師不足対策が中心」―民主党マニフェスト
7月27日23時31分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090727-00000010-cbn-soci
民主党は7月27日、「医療・介護の再生」のために医師不足の解消や介護労働者の待遇改善などを盛り込んだ衆院選マニフェストを発表した。マニフェストは医療・介護の再生のほか、「子育て・出産の支援」「年金制度の改革」「雇用対策」などが柱で、2010-13年度に実行する政策の工程表も示した。それによると、税金の無駄遣いや天下りなどを根絶して新たな財源を生み出し、13年度には総額16.8兆円を掛けて政策を実行する。鳩山由紀夫代表は記者会見で、「わたしたちは、一人の命も粗末にしない政治を今こそつくり上げなければならない」と強調した。
マニフェストで示した「医療・介護の再生」のための政策には、「医師不足の解消」「新型インフルエンザなどの対策」「介護労働者の待遇改善」などを掲げた。
会見では、直嶋正行政調会長が医療・介護について、「医師不足対策を中心に取り組んでいきたい」と述べた。マニフェストではそのために、医師や看護師などの増員に努める医療機関の入院による診療報酬の増額や、大学医学部定員の1.5倍拡大などを行う方針を示している。また、救急、産科、小児、外科などの医療提供体制を再建するため、地域医療計画の抜本的な見直しを行う。13年度までの4年間の所要額は、9000億円程度を見込んでいる。
新型インフルエンザ対策では、関連法制を全面的に見直すとともに、診療や相談、治療の体制の拡充を図る。また、ワクチン接種体制を整備する。がんについては、乳がんや子宮頚がんの予防や検診を受けやすい体制を整備し、検診受診率を引き上げる。また、子宮頚がんのワクチンの任意接種を促進する。
肝炎では、患者が受けるインターフェロン治療の自己負担額の上限を月1万円にする。治療のために休職する患者の生活や、インターフェロン以外の治療に対しては支援を行う。所要額は3000億円程度としている。
一方、介護労働者の待遇改善のため、認定事業者に対する介護報酬を加算し、介護労働者の賃金を月額4万円引き上げる。また、介護サービスの不足を軽減するために、「療養病床削減計画」を当面凍結し、必要な病床数を確保する。所要額は8000億円程度。
■中医協改革「取りまとめていない」
会見後には、直嶋政調会長らが記者団に対し、23日に発表した政策集について説明。直嶋政調会長は、「政策集は党としての政策の考え方を示したもので、マニフェストのように当面の選挙の考え方を示したものではない」と述べた。政策集に盛り込まれた中医協改革については、「一部報道であったように、国会で(中医協についての議論を)形成するなど、具体的なところまで議論として取りまとめているわけではない」と強調。また、「医療については、診療報酬も含めてもう少し税金を投入する必要はあるだろう。薬価などについても、その中で議論をしていきたい」との考えを示した。
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いろいろ書かれていますが、現場にいるものとしては医療に関しては「実現」してほしいものが多くあります。
しかし、実現はいろいろ困難を極めるとも思います。
僕はこのBlogの中で以前より「医師を増やすために医学部の学生定員を増やしても、教える人間が不足していて有効性に乏しいのではないだろうか?」ですとか、「大学間の横の連携の強化」ですとかそう言う話を書いてきました。
今回の医学部定員1.5倍へ増員というのは、将来の医師不足解消のために必要な処置だと思います。今の増員では焼け石に水で、大きな変革や改善は期待できないでしょう。
少し人数が増えても大きな待遇改善は見込めないから、厳しい診療科へ来る人間の数は変わらないと思います。
しかし、大幅な増員が行われれば、基本的に分散します。分散しないで集中すれば将来的に困るのは自分たちでしょうから・・・・。
しかし、現時点の大学の教員数では「今の医学生数」すら教えるのは困難です。手に余る…何故なら臨床も研究も教育も行う・・・となれば当然ながら臨床を最優先せざるを得ないからです。
研究は最初に外されるので、地方の医大・医学部になれば医師数の少なさもあいまって研究は昔ほど実施できなくなっています。
教育も医師数が減れば、臨床の方に力を集中させざるを得ないので弱くなっていきます。実際、大学病院は臨床、研究、教育とやることは多いのに待遇は最悪ですから、知的興味・探求の心が強い人でなければ残らなくなっているでしょう。
ですから、順番は大学の改革が最初だと思います。その上で医学部の学生数の増員、そして地域医療改革になるのだとおもいます。私見ですけどね。
そう言う意味では、いきなりこの政策は「難しい」もしくは「破綻する」ような気がしますが・・
まず、どのような政策を行うべきかを考えなければ当然実行する方法も考えませんし、方法がはっきりしなければ予算も立てられないと思います。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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そう言う意味では自民党は「具体的な政策が良くわからないのに、財源の心配ばかりしている」ように見えますし、民主党は「政策のビジョンは立てているけど、細部が練られていないので財源がどのくらい必要かはっきりしていない」ように見えますけど・・・・まぁ、まだビジョンがある方がましと思ったりします。自民党にビジョンがないわけではないのでしょうけど、理想を追わずに現実だけ見つめているのも悲しい気がしますね。
医療以外のことに着目していませんが(すいません、ここ最近朝のニュース+読売新聞+ネットサーフィンしか情報取得時間がないです) まぁ、この国がより良くなっていくことを僕は心の底から祈っています。そうでないと世界がより良い方向に行くというのはあり得ないことだと思いますので(笑
では、また。
明日も忙しいんですよね…本当にw