新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

国民のために与野党膝を寄せて話し合ってほしい

2009-07-25 20:25:10 | 国会議員・地方議員連盟

さて、もう一つ

 

昨日、教授のお供で厚労省の班会議に行った際に

 

「新規に難病に対しての予算(100億円)ですが、財務省から新たな予算がついたのではなく、難病支援(研究)の対策のために厚労相が各部署から予算を削って、この分野に回した・・・。だから、今回の難病研究費の予算はいつひっくり返るかわからず、複数年度の予算では組めない。それゆえ、単年度の予算で行っています」

 

という話が出てきた。

去年の6月くらいに舛添厚労相が25億→100億へ難病研究費を増やしたいと言っていたやつですけど、財務省はやはり動きませんよね。

さて、これと同様に・・・厚労相主導の政策がなされていくのでしょうか・・・・?

それとも、与野党が寄り集まって「文殊の知恵」をだして、国民の生活をよくしてくれるのでしょうか。 

 

厚労相、後期医療見直しに意欲

7月25日15時42分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090725-00000102-san-pol  

舛添要一厚生労働相は25日午前、TBSの番組で、75歳以上の後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について「国民健康保険(国保)制度全体を組み替える中で、実質的になくなると思う。なくならせたい」と述べ、制度見直しに意欲を示した。また、持論である市町村の国保を都道府県単位に再編し、後期高齢者医療制度と一体化する案を主張、「引き続き議論している」と述べた。

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後期医療見直しに意欲=対案なき廃止の野党「不誠実」-厚労相

7月25日10時12分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090725-00000039-jij-pol  

舛添要一厚生労働相は25日午前、TBSの番組で、75歳以上の後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について「国民健康保険(国保)制度全体を組み替える中で、実質的になくなると思う。なくならせたい」と述べ、制度見直しに意欲を示した。また、持論である市町村の国保を都道府県単位に再編し、後期高齢者医療制度と一体化する案を主張、「引き続き議論している」と述べた。 

ただ、出演後、記者団に対し、「廃止というのは結構だが、その代わりを出さないと何も言ってないのと同じになる。誠実ではない」と指摘。衆院選マニフェスト(政権公約)に廃止を盛り込む方針の野党側を批判した。

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こういう重要な項目は与党とか野党とかいうのを通り越して、お互いの意見が分かり合えるまで話し合って決めていただきたいような気がします。

 

「持論である市町村の国保を都道府県単位に再編し、後期高齢者医療制度と一体化する案を主張」

と言われても、本当に理解できるのは膝を割って話し合った人間だけでしょう。

 

 

逆に民主党や社民党などの野党側がどのような意見を持っているか…ということに関しても、お互いが「野党」だ「与党」だとか言っている段階で、理解できないのではないでしょうか

 

誠実、不誠実・・・そう言ったものを超えて、国民のために話し合ってほしいと思います。政治家というのは「国民の代表として、国民から預かった税金を国民のために配分する職業」ですから・・・。

 

本当に医療という分野…そろそろ崩壊します。国民が本当に困ったときに・・一度壊れたものはすぐには戻りません。

 

それ故に現場で支える僕達のような医療従事者が支えきれなくなる前に、現場に即した…そして実際に受診している患者さんの側から見た政策というものを打ち出してほしいと思います。

 

今月末に75歳になる患者さんがおっしゃっていました。

この次来る時は75歳になっているんですが、医療保険が・・後期高齢者…になるでしょう?どうなるのかしら…私は・・・・

 

患者さんが不安になる=当事者ですらわからない

 

そんな状況であることを、現場にきて実際に見て欲しいと思います。

 

 

だいたい、えらい人の視察…とか言うと、病院の管理職の方々は「いいところだけ見せよう」とするから、また性質が悪くなる。

 

どうせなら、実際のところを見せればいいのに・・・。

 

だいぶ前ですが、「国会議員が視察に来る」ということで、特殊ルートが組まれるというようなことがありました。 現場の意見を…本当の第一線の現場の意見を取り込めずに良い政策なんて立てようがない!

 

 

医療は会議室で起きてるんじゃない!

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

現場で起きているんだ!

 

と、声を大にして言いたいですね。

 

さて、明日は・・・・「病棟に出てくるな」という、ありがたいお言葉をいただいたのですが・・・・若干気になることがあるんですよね。さて、どのタイミングで差し入れ(看護師さんたちに・・・・それが病棟に行く理由の一つ)を持っていこうかしら・・・・。

 

では、また。

コメント (2)
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難病支援のために:行動した一個人をたたえたい

2009-07-25 19:53:42 | 医療

こんばんは

 

今日も暑いですね。今日は病棟業務は午前中の終わりには切り上げて、お昼はラーメンを食べに行ってきました。

 

今日の午前中は患者さんの状況を把握しながら、他の診療科に入院した末期の血液疾患の患者さんの家族と、主治医の先生と合わせて打ち合わせを行いました。

 

基本的には在宅を希望されているようなので、その調整に入ろうと思ったのですが・・・・・

 

「うわっ」

 

・・・・・・結構有名な先生だと思いますが・・・

 

一人で在宅診療されている緩和ケアの先生がいったん患者さんの受け入れストップしている。

 

まぁ、お一人では限界があるよね・・・・。

 

さて、どうなるかしら・・・。

 

 

開業医の先生も限界まで働いていらっしゃるというのが良くわかりますね。この場合…本当にお一人でこの近隣の在宅緩和ケアやってらっしゃるからな~。

 

時間が有限である以上…仕方がないのだけど。緩和ケアをしてくれる先生って少ないからな・・・・・。

 

 

緩和ケア…とか言う話をしたからではないのですが、Yahooでネットサーフィンをしていたら目に入り、「えらい子もいるもんだ」と思ったので、記事にします。

 

僕はネット上でばかり活動していますが、この方のように・・・実際に行動していることはすごいことだと思います。

 

急死の純恋さんデザイン、ネックレスの収益寄付へ

7月25日15時28分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090725-00000561-yom-soci  

 

ギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」の人気モデルで、先月10日に脳出血で亡くなった純恋(すみれ)(本名・石川安里沙)さん(21)がデザインしたネックレスが、8月1日に発売される。  

 

ボランティア活動をしていた純恋さんの遺志を継ぎ、収益は全額、難病の子供たちを支援する財団法人・日本児童家庭文化協会(東京)に寄付される。  

 

岩手県奥州市出身の純恋さんは、地元の高校卒業後、モデルを養成する仙台市の専門学校に入学。仙台で同誌編集者の目に留まり、昨年から読者モデルとして誌面を飾るようになった。読者の人気を得て、東京のモデル事務所と契約し、歌手GACKTさんのCD「小悪魔ヘヴン」のジャケットに登場するなど、活動の幅を広げていた。  

 

母親で看護師をしている良子さん(49)の姿を見て、4月から同協会のボランティア活動も始めた。5月上旬には、静岡県伊東市で開かれたイルカと触れあう会に参加し、脳性まひの男の子に付き添って海辺で一緒に遊んだ。「モデルさんなのに日焼けしちゃうよ」と周りが気遣っても、「日差しなんて気にしませんから」と笑顔で答えていたという。  

 

だが、5月中旬に体調を崩し、吐き気や目まいがひどくなった。五つの医療機関に通ったが、「片頭痛」「ストレス」と診断され、詳しい原因は分からなかった。モデルの仕事を休むようになっても、同協会の会議には出席し、携帯電話のメールに使えるオリジナル画像をホームページで公開して若者に関心をもってもらったり、クラブのイベントで協力を呼びかけたりする企画を提案した。  

 

ボランティア活動の延長で、ネックレスをデザインして収益を同協会へ寄付しようと思いついたのも5月頃で、体調を崩しながらも自ら絵を描いた。ハート形の二つの手錠が組み合わさったデザインには、「心の絆(きずな)を丈夫なものでつなぎたい」という思いが込められている。  

 

所属するモデル事務所と契約する業者が、ネックレスを完成させたのは6月6日。携帯電話に届いた画像を見た純恋さんは「困っている人を助けるブランドにしていきたい」と話したが、4日後に実物を手にすることなく亡くなった。「身につけさせてやれず残念でしたが、あの子の思いが多くの人に届いてほしい」と、良子さんは願っている。      

◇  ネックレスはシルバー、ゴールドなど4種類で、各4980円(税込み)。純恋さんのホームページを通じ、8月1日から購入手続きができるようになる。問い合わせは、ファンシー(03・3203・8301)へ

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正直、このモデルさんのことを知ったのは今日です。

 

ただ、

「ネックレスをデザインして寄付しよう」

と思っても、実際に行動できる人間は少ないと思います。人気のある(?)雑誌のモデルだという点を除いても、行動できるというのは素晴らしいことだと思います。

 行動した結果がどのように実を結ぶかはわからないですけど、少しでも難病を抱える子供たちのためになるのであれば・・・彼女のやったこと、彼女がいたことには意義があるのだと思います。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

心からご冥福をお祈りしたいと思います

 

では、また。

コメント (2)
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