こんばんは
今、病棟から帰ってきました。病棟も少し先程の一件で冷えたのではないかと思っていますが・・・
いえ、昼間に書いた「ホウ・レン・ソウ」のない研修医くんが再び勝手にいろいろやっていたので、怒りました。
「お前はどういう判断でこれをやったのか?」
「~~~で」
「ほう、そうすると昨夜は~が原因と考えて(所見もとっていないのに)ゾシンの投与を開始しておきながら、一日たたずに解熱していないから勝手に追加の薬を投与したというわけだ」
「はい」
「抗菌薬の処方の原則は?効果判定は?」
「・・・・・・・・」
「どうした。おぃ。返事しろ」
「・・・・」
「ABKの投与についてはどういう投与なのか?」
「一日一回投与です」
「今は好中球減少がないからいいが、好中球が減ってきたらどうする?」
「・・・・・」
「お前の指示の中には患者さんの命っていうものがかかってんだよ。お前の指示で患者が死んだらどう責任取るんだ。おい」
「・・・・・・」
「医療なめてんのか?てめぇ」
(椅子蹴っ飛ばし)
(自分でもこのあたり演技入っているなぁ・・・と思いました)
「お前の指示で患者さんに何かあった場合、お前しか知らなかったらどうしようもないだろう?お前らの判断をできるだけ聞きたいから、いつもどうするか聞いているけど、それは勝手にやっていいということではない。アホかてめぇは」
(もうこのあたりでダンマリですよね)
「お前が、誰か上に医師に相談して、少なくとも俺に相談してその結果だったら、俺に責任がある。お前が勝手に判断して、お前がやったことで患者が死んだらどう責任を取るつもりだ。俺らも庇いようがないし、俺らも監督責任が出てくるだろう。お前は俺らの誰よりも判断力があるって言うのか」
(すなわち研修医が勝手に判断した場合、監督責任はもちろんのこと研修医本人も責任を取らなくてはならない。しかし、上の医師が知っていたらその人間の責任ですから、研修医はそれを糧に発展していけばよい)
「・・・・・・」
「(お前が)そんなことやっていたら信用のかけらもないだろう。あぁ、どうやって任せろって言うんだよ。おい」
他の研修医の場合、指導すると言っても二人きりとかで話をする、もしくはこういうことだから、こうするんだよ・・・とかいうことが多いのですが、こいつは何回言ってもわからないから「全員」の前でやりました。
そのくらいの方が今回は本人も少しは反省するでしょうし、周りにいた研修医(2名)も自覚するでしょうし、何よりも医療の怖さがわかるでしょうから(その前に僕が怖いと思われそうですが)。
医者の判断には「患者の命」だけでなくて「患者につながる多くの人の生活」「その命にかかわる全ての人の心」「その人の仕事から有益なものを受け取る人の生活」山のようにかかっていると思います。だからこそ、いろいろなことを僕らは一生懸命勉強しますし、それを使って人に貢献しようと思うわけで・・・。
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その「医療」に関する責任を・・・いろいろ考えてほしいと切に思っています。その怖さを・・・・。
今回の一件で研修医Aが反省して、いろいろ考えるようになるのならばいい。医療の怖さをわかるならいい。ただ、わからないままやるのであれば、医者辞めたほうがいいと思うし、ただ沈み込むだけならこっちがわざわざ怒った甲斐というのもない。
人を怒るというのはすごいストレスが大きいのにね・・・。特に僕みたいなタイプは(はぁ
さて、今後はまともに連絡があることに期待しよう。
それでは、また。