先日、館林美術館の記事を書きましたが、美術館のすぐ脇に多々良沼という大きな沼があり、白鳥の越冬地であるということで立ち寄ってみました。この沼はヘラブナやバス釣りができるほか、藤や桜でも人気のスポットのようです。
私が訪れた年末の日曜日は大変風が強く、湖面が波立っていました。カモに交じって白鳥が2羽だけ泳いでいました。寒い中で見ていましたが、湖畔には観察小屋があることを帰りに知りました。そこに入って見れば、少しは快適だったでしょう。
日本全国に白鳥飛来地はどのくらいあるのでしょうか。私の故郷にも毎年たくさんの白鳥が渡ってくる湖があり、冬に帰省するとよく出かけたものです。間近に見ると、白鳥はけっこう大きくて、獰猛とまでは言いませんが、優美なだけではないと感じられます。カモを蹴散らしてエサをあさる姿は、ちょっと幻滅という感じですが、それは人間が勝手なイメージで眺めるからで、自然界に生きるものとしては当然の行動でしょう。人間のイメージを押し付けられたのでは白鳥もたまりません。
白鳥で思い出すのはスポコン漫画の一場面。『巨人の星』の中で、確か父一徹が飛雄馬に諭すのではなかったでしょうか。白鳥が優雅に泳いでいるように見えるのは、見えない水面下で、強靭な足を使って必死に水をかいているからだ、見えない努力があってこそ悠然と余裕をもって勝負ができるのだ。こんな教えではなかったでしょうか。少年だった私は、なるほどなあと感動したものです。現代なら、ギャグ以外の何物でもないのかもしれません。今思うと、書いているだけで面はゆいというか、気恥ずかしくなってしまいます。中村草田男の俳句をもじって言えば「降る雪や昭和は遠くなりにけり」というところでしょうか。
そういえば、明日は雪の予報ですね。先日のように空振りだとよいのですが。

私が訪れた年末の日曜日は大変風が強く、湖面が波立っていました。カモに交じって白鳥が2羽だけ泳いでいました。寒い中で見ていましたが、湖畔には観察小屋があることを帰りに知りました。そこに入って見れば、少しは快適だったでしょう。
日本全国に白鳥飛来地はどのくらいあるのでしょうか。私の故郷にも毎年たくさんの白鳥が渡ってくる湖があり、冬に帰省するとよく出かけたものです。間近に見ると、白鳥はけっこう大きくて、獰猛とまでは言いませんが、優美なだけではないと感じられます。カモを蹴散らしてエサをあさる姿は、ちょっと幻滅という感じですが、それは人間が勝手なイメージで眺めるからで、自然界に生きるものとしては当然の行動でしょう。人間のイメージを押し付けられたのでは白鳥もたまりません。
白鳥で思い出すのはスポコン漫画の一場面。『巨人の星』の中で、確か父一徹が飛雄馬に諭すのではなかったでしょうか。白鳥が優雅に泳いでいるように見えるのは、見えない水面下で、強靭な足を使って必死に水をかいているからだ、見えない努力があってこそ悠然と余裕をもって勝負ができるのだ。こんな教えではなかったでしょうか。少年だった私は、なるほどなあと感動したものです。現代なら、ギャグ以外の何物でもないのかもしれません。今思うと、書いているだけで面はゆいというか、気恥ずかしくなってしまいます。中村草田男の俳句をもじって言えば「降る雪や昭和は遠くなりにけり」というところでしょうか。
そういえば、明日は雪の予報ですね。先日のように空振りだとよいのですが。
