仕事で久しぶりに都心に出ました。終わったのが午後8時過ぎ。夕飯は吉野家ですませていましたが、せっかくなのでどこかで飲んで帰ろうと思いました。そこで、思い出したのが、数年前に行った店。記憶を頼りに探すとすぐに見つかったので入ってみました。
その店には15年以上前に一度、数年前に一度行ったことがありました。二回とも、連れて行ってくれた人がいました。先に書いたことのある人で、昨年の暮れに亡くなりました。今回は1人で、故人をしのんで飲むつもりでした。
カウンターに座り、ビール、泡盛、芋焼酎と、私としては遅いペースで杯を重ねました。それは、その店の名物が創作料理で、メニューを見ているだけで楽しく、どれを注文するにしても、酒は控えておかないと食べられないと思ったからです。
そのうちに、隣にいた女性3人のグループと言葉を交わすようになりました。私には平素ないことです。皆、30代半ばくらいで、かなり酔っていて陽気なお酒でした。しばらくして、どうして1人で飲んでいるのかという話題になったので、私は故人と飲むつもりで来たことを手短に話しました。彼女たちは、しんみりとして涙を拭きながら聞いてくれました。
結局、閉店まで飲みましたが、酔いも手伝って、隣に座った女性は、私の方や腿に手を置いて話をしたり、打ち解けた感じになっていました。そんな気持ちは、ここ数年来味わったことのないもので、甘酸っぱい思い出になりました。彼女たちは、私のことなど、すぐに忘れてしまうでしょうが、私には生涯の思い出に残る夜でした。うぶなオヤジで、自分でも気持ち悪いですけど、久しぶりに楽しいお酒で、楽しい夜でした。
別れ際、どうして連絡先を知らせなかったのだろうと、今は後悔しています。
その店には15年以上前に一度、数年前に一度行ったことがありました。二回とも、連れて行ってくれた人がいました。先に書いたことのある人で、昨年の暮れに亡くなりました。今回は1人で、故人をしのんで飲むつもりでした。
カウンターに座り、ビール、泡盛、芋焼酎と、私としては遅いペースで杯を重ねました。それは、その店の名物が創作料理で、メニューを見ているだけで楽しく、どれを注文するにしても、酒は控えておかないと食べられないと思ったからです。
そのうちに、隣にいた女性3人のグループと言葉を交わすようになりました。私には平素ないことです。皆、30代半ばくらいで、かなり酔っていて陽気なお酒でした。しばらくして、どうして1人で飲んでいるのかという話題になったので、私は故人と飲むつもりで来たことを手短に話しました。彼女たちは、しんみりとして涙を拭きながら聞いてくれました。
結局、閉店まで飲みましたが、酔いも手伝って、隣に座った女性は、私の方や腿に手を置いて話をしたり、打ち解けた感じになっていました。そんな気持ちは、ここ数年来味わったことのないもので、甘酸っぱい思い出になりました。彼女たちは、私のことなど、すぐに忘れてしまうでしょうが、私には生涯の思い出に残る夜でした。うぶなオヤジで、自分でも気持ち悪いですけど、久しぶりに楽しいお酒で、楽しい夜でした。
別れ際、どうして連絡先を知らせなかったのだろうと、今は後悔しています。