やる気をなくして更新をさぼってきましたが、今日は久々のオフなので、もう一つ先週読んだ本を挙げておきます。『安藤忠雄 仕事をつくる』(日本経済新聞社)です。
安藤氏は世界的な建築家ですが、若いころに建築の専門教育を受けたことはなく、ボクサーだったという経歴を持つ、珍しい方です。自ら国内や世界を回り、実物の建築物を自分の目で確かめ、学ばれてきました。『仕事をつくる』というタイトルは、仕事のなかった若いころ、近所に空き地があると、勝手に設計図を描いて売り込みに行ったというところからも、名づけられたものでしょう。そのバイタリティーといいますか、旺盛な行動力こそが、安藤氏を世界的な建築家へと押し上げたのでしょう。ル・コルビジェに会うためにフランスへ行ったことなども、敬服すべきエピソードです。
安藤氏は、これまでにも自伝的な作品をいくつか書いてこられましたが、この書は、特に他者とのつながりにポイントを置かれたようで、交遊録的な面が面白いと思いました。
例えば、病気仲間?の小澤征爾氏、三宅一生氏、イサム・ノグチ氏などの芸術家、仕事のパートナーでもある奥様のことは今回の著書で初めて触れられたのではないでしょうか。経済界では、サントリーの佐治敬三氏、京セラの稲盛和夫氏、アサヒビールの樋口広太郎氏、直島のクライアントであるベネッセの福武総一郎氏など。また、住吉の長屋のオーナーから海外のクライアントまで、素晴らしい人脈が紹介されています。人を動かし、チャンスをつかんでいく安藤氏の力はすごいと思いました。
安藤氏は建築だけでなく、日本の将来についても多くの提言をなさっています。大局的にものを考えるという視点を、政治家も見習ってほしいと思わないではいられません。
安藤氏は世界的な建築家ですが、若いころに建築の専門教育を受けたことはなく、ボクサーだったという経歴を持つ、珍しい方です。自ら国内や世界を回り、実物の建築物を自分の目で確かめ、学ばれてきました。『仕事をつくる』というタイトルは、仕事のなかった若いころ、近所に空き地があると、勝手に設計図を描いて売り込みに行ったというところからも、名づけられたものでしょう。そのバイタリティーといいますか、旺盛な行動力こそが、安藤氏を世界的な建築家へと押し上げたのでしょう。ル・コルビジェに会うためにフランスへ行ったことなども、敬服すべきエピソードです。
安藤氏は、これまでにも自伝的な作品をいくつか書いてこられましたが、この書は、特に他者とのつながりにポイントを置かれたようで、交遊録的な面が面白いと思いました。
例えば、病気仲間?の小澤征爾氏、三宅一生氏、イサム・ノグチ氏などの芸術家、仕事のパートナーでもある奥様のことは今回の著書で初めて触れられたのではないでしょうか。経済界では、サントリーの佐治敬三氏、京セラの稲盛和夫氏、アサヒビールの樋口広太郎氏、直島のクライアントであるベネッセの福武総一郎氏など。また、住吉の長屋のオーナーから海外のクライアントまで、素晴らしい人脈が紹介されています。人を動かし、チャンスをつかんでいく安藤氏の力はすごいと思いました。
安藤氏は建築だけでなく、日本の将来についても多くの提言をなさっています。大局的にものを考えるという視点を、政治家も見習ってほしいと思わないではいられません。