はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

X570のPCI-Express GEN4でM.2 NVMe SSD 5枚挿しのRAID 0に挑戦!!

2019-07-27 13:27:00 | AMD RYZEN AM4

おはようございます。はぴです。
もうすぐ8月になろうかという時期ですが、ようやく本格的な夏の蒸し暑さがやってまいりました。
みなさん、熱中症にお気を付けください。

さて、低消費電力なマザーを弄っていたわけですが、それはアビー社製の「ADIVA」を改造して最新のMINI-ITXマザーを入れるための最適なマザーの調査だったんですが、

ちゃんと、RYZEN 3000シリーズも捕獲していました。
RYZEN 3600Xという6コア12スレッドのCPUです。
上位CPUは現時点でも入手困難という状況の中、いつもお世話になっておりますデーターアシスト様にお願いしておりました。


今回、PCI-Express GEN4の実力を試してみたいと思い、試行錯誤をしていたんですがようやく納得のできるような結果になりました。

今回使用したX570マザーはGIGABYTE社製の「X570 AORUS XTREME」です。
データーアシストさんにはASUS CROSSHAIR VIII FORMULAを捕獲してもらっていましたが思うような動作をしてくれず急遽捕獲実行に。





E-ATXサイズのマザーで、マザー全体がアルミ製のヒートシンクで覆われていて重厚感があります。
写真右下側にATXパワーコネクタがありますがマザーに垂直ではなく水平に挿す独特なタイプ。





RYZEN CPUに直結するNVMe M.2スロットは、CPUソケットのすぐそばにあります。
RYZEN 3000シリーズではPCI-Express GEN4規格で、8GB/sの帯域を実現します。(GEN 4 x1 = 2GB/s)




PCI-Express GEN4のNVMe SSD CSSD-M2B1TPG3VNFを装着。





さらに、AsRockのULTRA QUAD M.2 CARDを用い4枚のNVMe SSDを使用します。
後で記事にしたいと思いますが、5枚挿しのRAID 0構成をするためにこのカードが必要となったためです。

このカードはPCI-Express GEN3対応となっていますので対応外とはなりますが、PCI-Expressスロットから直接配線するのでもしかしたらPCI-Express GEN4で動作するのではないかと思った次第です。
(確かではありませんが、PCI-Express GEN4では動作したっぽい?)




X570 AORUS XTREMEマザーの第1スロットにULTRA QUAD M.2 CARDを取り付け。

グラフィックスカードを第3スロットに取り付けます。
この第3スロットはX570チップセットから出ているPCI-Express GEN4 x4レーンのスロットとなります。





この構成の場合、第1スロットがx16レーンで、第3スロットがx4レーンで動作することになります。
(第2スロットを使用する場合は、第1、第2ともx8レーンで動作します)





ここが今回のポイント!、X570 AORUS XTREMEでは、第1PCI-Expressスロットをx4x4x4x4に設定することが可能!

X570マザーの大多数は、この構成が出来ない模様です(今後のBIOSアップデート次第??)。
多くは1スロットのPCI-Express x8レーンをx4x4に分割することのみのようです

レーン分割にもすべてのスロットで出来るわけではなく制限があるようです。





また、グラフィックスカードの搭載位置を指定することも出来るので安心です。
ここでは、X570チップセットから出ている「PCIe 3 Slot」の設定にしました。





CPU-Zのデータから。










RAID 0構成をするうえで、BIOS設定の「CSM」は「Disable」に、SATAは「RAID」、NVMe RAIDは「Enabled」に設定する必要があります。
その後OSをインストールしますが、途中でRAIDドライバを指定することでOSインストールが終了します。

メモリはXMP設定でDDR4-3000設定では、途中でハングアップしたりと不安定だったので、DDR4-2400設定で立ち上げました。


AMDのツール「AMDRAIDXpert2」にて5枚のRAID 0を作成。
その実力を検証してみます。





AsRock ULTRA QUAD M.2 CARD+ Ryzen 3600X = RAID 0 x5
ATTO Disk Benchma
rk

最高値
Read  20.04GB/s  Write 16.71GB/s


計測値が荒れていますが、ドライバ等の熟成不足やULTRA QUAD M.2 CARDが影響でしょうか。
それでもRead最高値で20.04GB/sと、CSSD-M2B1TPG3VNFのRead 5000MB/s(Max)の5枚分の80%の速度が出ます。

PCI-Express GEN4 に対応したULTRA QUAD M.2 CARDが出ればより安定した性能を引き出すことができそうです。





AsRock ULTRA QUAD M.2 CARD+ Ryzen 3600X = RAID 0 x5

CrystalDiskMark

SeqQ32T1  Read   10952MB/s  Write 11015MB/s
4KiBQ8T8   Read  1266.4MB/s Write  989.1MB/s
4KiBQ32T1 Read   492.5MB/s  Write 461.8MB/s
4KiBQ1T1   Read    56.04MB/s Write  309.7MB/s



CrystalDiskMarkベンチでは思うような結果が出ません。





AsRock ULTRA QUAD M.2 CARD+ Ryzen 3600X = RAID 0 x5

AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776

Seq            Read   9684.20MB/s  Write  4971.17MB/s
4K              Read       66.07MB/s  Write    269.57MB/s
4K-64Thrd Read   1091.48MB/s  Write    833.04MB/s
Acc.time    Read        0.029ms     Write      0.014ms
Score         Read       2126            Write     1600
Score All                        4586

こちらも、CrystalDiskMarkに傾向は近いです。





RAID構成にすると動作が不安定で、再起動でBIOS CODE 92で動かなくなったり、メモリクロックが高いと起動しなかったりと繊細な設定が要求されます。
RYZEN 3000シリーズでは、PCI-Expressのレーン数が24レーンとなっており、チップセット用の4レーンを除けば20レーン。
NVMe SSD用の4レーンと拡張スロット分の16レーンと使えるレーン数は少なめです。

次期Threadripperでは、PCI-Express GEN4のレーン数がこれよりも増えるでしょうからNVMe SSD RAIDもより柔軟に構成できることと思われます。
より速度が向上したPCI-Express GEN4規格のSSDにも期待したいです。


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AsRock J5005-ITXの低消費電力度はどのくらい?(Gemini Lake 4コア)現時点でのベストマザー

2019-07-17 14:34:28 | 低消費電力APU

低消費電力系のマザーの簡易調査の続きです。

今回はAsRockのGemini LakeコアのPentium Silver J5005を搭載するAsRock J5005-ITXです。





CPU-Z
4コア/4スレッドのPentiumシリーズとなります。
同じGemini Lakeコアを使用するCeleronシリーズではJ4105が最新となります。



















このCPUで、CPU性能はAMD A10-7850Kと同等。
消費電力の差を比べるとこのPentium J5005はバケモノにちかい高コスパCPUではないでしょうか。




AsRock J5005-ITX Pentium Silver J5005(4core Gemini Lake 10W) メモリDDR4-2400(Dual)

CINEBENCH R15 SCORE
OpenGL               29.46fps
CPU(Multi Core)  297cb
CPU(Single)          80cb





AsRock J5005-ITX Pentium Silver J5005(4core Gemini Lake 10W) メモリDDR4-2400(Dual)

ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE  2788(やや快適)





AsRock J5005-ITX Pentium Silver J5005(4core Gemini Lake 10W) メモリDDR4-2400(Dual)
ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE       602(動作困難)





CINEBENCH R15の結果。
後述する消費電力が30W程度でありながらCarrizoコアのA10N-8800よりも良好な成績を収めます。
KabiniコアやCarrizo-Lコアは太刀打ちできない性能となっています。

しかも一番の特徴はファンレス@口@!

ファンレスマザーというのはポイント高いです。
AMDでファンレスマザーとなるとKabiniコアの2コアバージョンあたりでしょうか。
消費電力の低さはやはりINTELに軍配が上がりますね。





”やや快適”判定を出したFF XIVベンチです。
ゲームプレイは厳しい状況ではありますがGPU性能は申し分ないです。
ちなみに、このPentium Silver J5005に採用されているUHD Graphics 605コアで、HDMI 2.0出力が可能です。4K60Pが出力可能。





FF XVベンチの結果。このゲームは動作困難なのは他のマザーと変わらず。





消費電力については良好な成績を収めています。
しかもファンレスなのでコンパクトで低消費電力なシステムを作るのに最適なMINI-ITXマザーだと思われます。

AMD製品でファンレスマザーを探そうと思うとほぼほぼ無いに近い。
あるいは、発熱対策にファンの追加が必須になってしまいます。




INTELもAMDも低消費電力CPU・APUは以前に比べると性能も向上していてメモリや、ストレージにそれなりに投資をすれば操作性も悪くありません。
今後も、同じ性能で消費電力の低い製品が登場することを期待します。


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ASUS PRIME J4005I-Cの低消費電力度はどのくらい?

2019-07-10 09:16:36 | 低消費電力APU

おはようございます。はぴです。

引き続き低消費電力系のマザーを簡易調査しております。
ここ1、2年ほど低消費電力系のCPUは新製品が出ていないのですが、今回のCPUはintelのGemini Lakeコアを使用した最新のCPUとなります。

ASUS J4005I-C MINI-ITXマザー。




CPU-Z
Celeron CPUのランクになっております。2コア/2スレッドのデュアルコア。



















ASUS J4005I-C Celeron J4005(2core Gemini Lake 10W) メモリDDR4-2133(Dual)

CINEBENCH R15 SCORE
OpenGL               19.32fps
CPU(Multi Core)  140cb
CPU(Single)          71cb





ASUS J4005I-C Celeron J4005(2core Gemini Lake 10W) メモリDDR4-2133(Dual)

ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE  1691(設定変更を推奨)





ASUS J4005I-C Celeron J4005(2core Gemini Lake 10W) メモリDDR4-2133(Dual)

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE       393(動作困難)





CINEBENCH R15の結果から。
Celeron J4005とデュアルコアのCPUでありながら、4コアCPU搭載のJ1900I-Cや、AMD4コアAPUのKabiniコアやCarrizo-Lコアを凌駕します。
後述の消費電力性能も比較すると、Gemini Lakeの低消費電力性能は半端ないですね。

しかもファンレスマザーだし@@





FF XIVベンチでも良好な成績。
実際にプレイするレベルではありませんがGPU部分も改良されていますね。
AMDのCarrizoコアや、ZENコアのGPU性能は評判通りの高さですが、このクラスのAPUになると消費電力が高め。
CarrizoコアのFX-8800Pが60W越えの消費電力。
ZENコアのAthlon 200GEが50W弱。





Baytrail-DのJ1900I-Cでは、計測不可だったFF XVは、Gemini Lake世代では計測は出来るようになりました^^;
ベンチは出来ますが・・・出来るだけですね。





消費電力はintel製品に一日の長がありますね。
負荷をかけても30W程度というのは低消費電力PCを運用するうえでも選択の目安になるのではないでしょうか。
これより上のクラス、例えばCarrizoコアやZENクラスのA10N-8800や、Athlon 5350、Athlon 200GEになってくると経験上発熱が心配になってきます。
PCケースがほんのりと温かくなります(冷却ファンを増設すればこの限りではありません)

そのうえで、CINEBENCH R15の結果でのCPU性能を考えるとintel製品は魅力的ですね。





AMD APUで期待したいのはZENコア採用の組み込み向けプロセッサではないでしょうか。
例えばRyzen Embedded V1000シリーズV1605Bだと、TDP 12~25Wで4コアスレッドを実現できるのでこれが搭載されたMINI-ITXマザーが出ればおもしろい低消費電力PCが作れそうです。


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ADIVA K10に搭載されていたASUS J1900I-Cの低消費電力はどのくらい

2019-07-08 17:14:18 | 低消費電力APU

こんにちは、はぴです。

ADIVAケースをMINI-ITXマザーが普通に使えるようにバックパネル側を加工してIOシールドが取り付けられるようにしました。

このADIVAケースは、型番が「ADIVA K10」と呼ばれるもので、マザーボードにはASUS J1900I-Cのカスタム版(普通のではないかと思われました)が使われています。
このマザーそのものの実力派どのくらいなのか簡易に調べてみました。

写真では、DDR3L-1600 4GB一枚になっていますが、実際の動作ではDDR3L-1600の8GBを2枚使用して16GBとしています。




CPU-Z
















ASUS J1900I-C Celeron J1900(4core Bay Trail-D 10W) メモリDDR3L-1600(Dual)
CINEBENCH R15 SCORE
OpenGL                6.52fps
CPU(Multi Core)  143cb
CPU(Single)          38cb




ASUS J1900I-C Celeron J1900(4core Bay Trail-D 10W) メモリDDR3L-1600(Dual)
ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE  1004(設定変更が必要)





ASUS J1900I-C Celeron J1900(4core Bay Trail-D 10W) メモリDDR3L-1600(Dual)

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE       動作不可(計測できず)


CINEBENCH R15の結果から。
Carrizo-L搭載のA68N-5600EよりもCPU性能は良さげ。




FF XIVでは、グラフィックス世代の古さを感じる結果に。
このクラスでゲームをやること自体間違っていますが。





FF XVベンチマークは、動作しませんでした。
起動させてもデスクトップ画面に戻ってしまいます。





消費電力については、30W以下の消費量となりました。





引き続き、低消費電力系のマザーの簡易測定を続ける予定です。


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今は亡きAbee社製、ADIVAのケース改造

2019-07-05 07:42:41 | オーディオPC AMD

みなさんこんにちは、はぴです。

一世を風靡したアビーと呼ばれる会社がありました。
主にPCケースを販売していて、アルミ製の筐体はしっかりとした精密な作りでなかなか評判が良かったようです。
2018年末に破産ということになり、コンピュケース・ジャパンが商標権譲渡、販売、サポートを引き継いでいます。

そんなだったアビーですが、ADIVAなるハイレゾ音源対応のデスクトップPCを販売したのは2015年4月22日とおよそ4年前の事。
オーディオPCという静粛性が必要なPCというのもアリとは思います。思いますが、当時としてはやや斜め上の路線を目指したようでAMD E1-2100のAPUを搭載したGA-E2100Nマザーを使用したADIVA K1が15万9,800円。
Celeron J1900を搭載するASUS J1900I-Cマザーを使用したADIVA K10が22万9,800円という、自作PCを嗜む身としてはそのハイエンドなお値段にビックリしていました。

でもでも、PCケースとしてみた場合、このADIVAに使用されている筐体はアビーらしいしっかりした造形と思われて(もちろん値段の価値としては適切な値段があろうかと思います)。
専用のケースなので通常のMINI-ITXマザーはバックパネルが合いません。

ならばっ!ということで、

バックパネル部をDIY工作して開口することにしました!
普通にバックパネル部の穴あけ作業です。
それなりに値段のするシロモノ(中古)だったので覚悟を決めるためにしばらく放置してました・・・





作業の前にバックパネル部の位置確認です。
このADIVAに使われているMINI-ITXマザーはASUS J1900I-Cというもの。
手持ちの在庫マザーで位置決めにつかえそうなマザーはASUS J4005I-Cです。

こちらが、ASUS J4005I-Cとそのバックパネルを取り付けた状態。





こちらが、ASUS J4005I-CのバックパネルとADIVA内蔵のASUS J1900I-Cを取り付けた状態。
左側のPSポートとUSB部分から、右側のオーディオ出力端子まで、横位置がほとんどピッタリ状態。
HDMIコネクタが右にちょっとずれているのと、PSポート部の高さが合っていないくらいですね。





ASUS J4005I-Cと、ASUS J1900I-Cのマザーボード比較。
マザー実装に関しては大きく違っています。




バックパネル部の比較、上がASUS J4005I-C、下がASUS J1900I-Cです。
こちらに関しては、流用できるくらい似通っています。





先ほどのASUS J4005I-CのバックパネルをADIVAのPCケースのオーディオ出力端子を中心に合わせてマスキングテープで合わせていきます。
他の一般的なPCケースの開口部のサイズを測りやや小さめにマスキングテープで合わせます。
小さめのサイズにして最終的に鉄やすりで削る方向です。


マスキングテープで合わせたサイズは短辺方向に約44.5mm





長辺方向には約158mmです。





こういう時に便利なのが、ハンドニブラー。手作業ですがじっくりしっかり金属を切り取ることができます。
このブログを開くきっかけとなったkakuさんに頂いた便利グッズです。





作業初めの入刀が(出来ている物を壊すようで)覚悟が入りましたが、一度入れてしまえば(後戻りできないので)黙々と作業を続けられました。





中央部分のパネルをがっつりと切り取りました。





そのあと外周部を大まかに切り取り、形をつくります。

そのあと、215mm、中目の鉄やすりで削りながら形を整えていきます。






最終的にマスキングテープで目印した範囲よりも1mmほど外側に削ることになりました。






バックパネルはピッタリ。
ややきつめかなといった感じです。





マザーボードを取り付けてもピッタリ合います。
加工成功であります!(良かった。)





加工後の寸法は、長辺方向に約159mm。





短辺方向に約44mmとなりました。





USB DACを活用するオーディオPCでの旗艦マシンとして使うケースにする予定です。



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