はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

VIAな4コアCPU EPIA-M920-20Q 実力はいかに?

2016-06-29 16:08:01 | パソコンパーツ自作

みなさんこんにちは、はぴです^^

レアなVIA CPUを搭載したマザーの話です。
マザーのレイアウトはこんな感じ。
MINI-ITXサイズにLVDSやCOMなどのコネクタも実装した密度の濃い集積状況になっております。
裏側にはSDカードスロットも装備。




思いっきり低消費電力に振った設計となるCPUです。
まずはCPU-Zで素性を見てみましょう。

VIA Nano X2と表記されていますが、これはEdxen X4、QuadCore Eなどの間違いではないかと。
VIA QuadCore C4650との表記があります。
拡張機能もAVX2まで対応しているようですがプログラムで普通に認識してくれるのかは不明です。

周波数は2.0GHz(FSB266MHzx7.5倍)




実際にCPUの冷却ファンを取り外して撮影してみました。
上のマザーレイアウトの写真に載っているCPUパッケージのCPUダイのものよりも小さくなっていることが分かります。
このことから半導体プロセスが進んだものが使われている(40nm→28nm)ことが分かります。

4コアが1パッケージ化されています。





L1とL2キャッシュ周り。





マザー情報。
VIA VX11チップセット搭載。




メモリ、DDR3-1333までの対応です。
それ以上の設定はBIOSでも設定できませんでした。





グラフィックスはVX11チップセット内蔵のChrome 645/640となっています。
グラフィックスを強化するつもりであれば別途GPUカードなど使うのも手ですね。
PCI-Expressはx4に帯域が制限されますが拡張カードの方が実用になるかと。





続いてサックリとCPU性能を測定してみました。

ちなみに・・・

CINEBENCH R15は動作しなかったっす>w<

サポート対象外のCPUに該当していますし銅にもなりませんね;;
CINEBENCH R11.5は普通に動作してくれました。

VIA EPIA-M920-20Q
CINEBENCH R11.5
OpenGL 1.03fps
CPU-Multi 1.25pts
CPU-Single 0.43pts

(@口@)うむ;

似たような低消費電力持ってたかな~と記事を見返してみると、KabiniなECS KBN-I/5200なんつ~ものを持ってたりするわけで。
ボードが違うのですが、2.0GHzな4コアJuagarコアを使用しているというAMDらしいAPUコア。こちらはCPUにグラフィックスもチップセットも内蔵されている優秀なものです。

ECS KBN-I/5200(A6-5200)
CINEBENCH R11.5
OpenGL   12.47fps
CPU-Multi 1.95pts
CPU-
Single 0.51pts

む~、やはりVIAってな感じですね。グラフィックスの指標となるOpenGLはChrome 640は1fpsというもの。
CPUはAMD APUには及ばない感じでしょうか?



CPU-Z付属のCPUベンチマーク



EPIA-M920-20Qの消費電力
起動時 32.5W
OS安定時 22.4W
CINEBENCH R11.5 OpenGL測定時 29.4W
CINEBENCH R11.5 CPU測定時 25.9W


消費電力については低いですね。
常時稼働を目指すマシンとしては選択肢に入るでしょう。

なお
ECS KBN-I/5200の消費電力
アイドル時 20W
CINEBENCH R11.5 OpenGL時 45W
CINEBENCH R11.5 CPU時 40W

性能に比例してAMD APUの方が消費電力が高いです。
どちらも低消費電力に変わりはないので用途によっては魅力的なマザーとなることでしょう。

ただしEPIA-M920-20Qの欠点は価格です。
ロマンを求める人意外にはおすすめ出来ません><;





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VIAな4コアCPU EPIA-M920-20Q

2016-06-27 17:51:12 | パソコンパーツ自作

こんにちは、はぴです^^
湿気が増えて蒸し暑さ倍増しております。
湿気は大敵です、私の身体にもPCパーツたちにも・・・

VIAといえば知る人ぞ知る当時は大人気なチップセットを出しておりました。
Socket 7でのMVP3は大人気。Athlon時代にはVT133やVT266など。

IntelやAMDがチップセットを独自で開発するようになりCPUに内蔵していくようになってあまり見なくなったなぁと思っていたんですが。

CPUもチップセットも生き残っていました。

なにげに血迷ったのか買ってみました@w@




取説はありません。
S-ATAケーブルが1本。
バックパネルとそれにHDMIコネクタのブラケット部を取り付けるためのネジが2個
と、中身は最小限しか付属していない、

なのにVIAロゴのシールは入っている・・・






梱包は簡素で着飾っていません。
プチプチにくるまれたマザーが入っています。





マザー全景です。

このEPIA-M920-20QはCPUに2.0GHz QuadCore-E C4650と言うものが使用されておりますが、
このCPUは2.0GHzの4コアCPUとなっておりますが、28nmの半導体プロセスで製造されている模様。

EPIA-M920シリーズとしての発表は2012年9月20日と約4年前の製品となります。
その当時は、
 EPIA-M920-10E 1.0GHz Eden X2 2コア
 EPIA-M920-12Q 1.2GHz QuadCore-E 4コア
の2製品がラインナップされています。

その後、2015年9月8日に発表された
EPIA-M920-10E 1.0GHz Eden X2 2コア
EPIA-M920-16QE 1.6GHz Eden X4 4コア
EPIA-M920-20Q 2.0GHz QuadCore-E 4コア

3製品でCPUをスペックアップしたものと思われます。

チップセットにVX11H MSP(MediaSystem Processor)を使用しており、これにはChrome 640と呼ばれるDirectX11対応のグラフィックスコアを搭載しています。
MPEG-2,WMV9,VC1,H.264のデコードにハードウェア対応。




Dual channel18/24-bit LVDSコネクタ
Single channel18/24-bit LVDSコネクタを搭載しています。
業務用としての特色が強いですね。

COMポートのピンヘッダが3個等々





ピンヘッダで2.0 USBポートが4ポート分
ピンヘッダの3.0 USBポートが2ポート分用意されています。

拡張スロットはPCI-Express x4スロットが1個、エッジフリーとなっていて長い端子の拡張カードも挿せます。




バックパネル部。
映像出力用にアナログRGB、HDMIが2個
ピンヘッダの映像出力LCD1,LCD2とHDMI2個は共用?っぽいです。
ピンヘッダのLCD1,LCD2の解像度は1920x1200までしか設定できないようです。





マザーボード裏面。
SDXC/SDHCカードスロットが搭載されています。

部品が裏面にもびっしりと実装されています。





電源を投入してみます。

初期設定ではアナログRGBからの映像出力となるので注意が必要です。
HDMIとLCDからの映像出力はBIOS設定が必要です。
CMOSクリアでおそらくアナログRGB出力のみになる模様。






搭載するCPU。
表記はVIA QuadCore C4650 2.0GHz
FSB266MHzの7.5倍で動作している模様。

低消費電力なCPUのためか動的なクロックの変更など省エネ機能は持たないみたい。
というかすでに省エネCPUですものね。





メモリはDDR3 1333までしか対応しません。
VGAのメモリは256MBと512MBの設定しか出来ません。
メインメモリからシェアするタイプですが、チップセット搭載ぎらフィックスの古さを感じずにはいられません。





UEFIには対応しており、ブートも可能となっています。
対応OSはWindows 10/8.1/8/7,WES 7,Linux,POSReady 7
Windowsは7からの対応ですが、Windows 7とWindows Server 2008 R2のOSですとVIAのCPUコアが正しく認識されないようでパッチを適用する必要があります。





ここは、最近のWindows 10をインストール。
特に問題点もなく・・・





インストールプロセスは順調に進んでくれました。





インストールは1日かかるとかまで遅くなく、数時間で終わるといった印象。





何回か再起動しますが、メーカーロゴはなんかカッコイイです。






Windows 10をサクッとインストール完了。





INTELとAMD意外にx86なCPUが生きているのは嬉しい限りですね。

CPU性能や消費電力を測定してみる予定です。



 
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AMD環境でファンレス・AC駆動を考える その6 "ファン有り"のACアダプタ駆動

2016-06-13 16:20:17 | ファンレス AMD APU

みなさんこんにちは。
はぴです。相変わらずチョコマカして動き回っております。

そうそう、今年はAMDの攻勢の年のはずなのに、音沙汰なくなっておりますね。

いや、音沙汰はあるけれど小出しな感じ・・・ちょっと心配な流れですね^^;

1.RADEON RX480が6月末に登場する
  これは、一時のRADEON HD4870やRADEON HD5870あたりのミドルクラスで人気を得た感じになっております。
  半導体プロセスの進化のおかげで低消費電力なコアが開発できる分、ビッグダイにせずお手頃価格で普及させようとする戦略はわかります。
  CROSSFIREにてGTX 1080を迎え撃とうというのは間違っていないと思います。

  まぁ、ブツが出てからだねこりゃ。

2.Bristol Ridgeが発表!・・・モバイル版だけど?デスクトップ版は?
  去年のCarrizoと似たような雰囲気になりましたね。Carrizoもモバイル版だけで日本にはほとんど輸入されてこなかった幻のCarrizoでした。
  今回も似たようなことにならないと良いのですが。とはいうもののOEMあたりでSocket AM4マザーとAPUを使用したデスクトップ版の写真が
  あったりすることを考えると今回のSocket AM4なBristol RidgeなAPUは自作PC界隈にも出てきそうですか、信じていいんですかねAMDさん。

3.ZenなCPUは年末か2017年に延期される可能性が高い?  
  既存在庫の調整?だそうです。しかしなぁ、AMDにとってはこれって販売にも経営にもよくないんじゃないの?





とかいう心配もありますが、もうちょっとSocket FM2+も生きていけそうな感じがしてます。
AMDのAPUを使用して「ファンレス」と「ACアダプタ駆動」に特化したMINI-ITXマシンを組んでいたりします。

完全ファンレスは可能ですがA88Xチップの排熱対策が重要と難易度が高めです。
ですので今回は冷却ファンはそのままに

ACアダプタ駆動に特化してみました。冷却ファンは有ります!

冷却ファンが搭載できればcTDPを搭載したAPUでACアダプタ駆動が可能です。





Socket FM2+マザーもSocket AM3+マザー同様枯れつつあるプラットフォームになっております。
ここ最近、新しいSocket FM2+マザーが発売されていますが、主にUSB 3.1とM.2の搭載など小粒な追加にとどまっていますね。

今回使用するマザーはMSI A88XI AC V2です。
当時はGodavariなAPUに対応するというのがうたい文句でしたが・・・MSI A88XI ACの改良版?(中身は一緒?)みたいなものですね。






いたって普通のマザーです。
AMD A88Xチップセット
PCI-E Gen. 3.0 x16拡張スロット
DDR3メモリスロット2本
SATA 6Gbps 4個
Gigabit LAN
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac + Bluetooth 4.0
HDMI,DVI,D-Sub出力

個人的にはDisplayport出力があったら良いなぁぐらいですが。





使用するAPUはA10-7860K
言わずと知れたGodavariなAPU。
TDPは65W、もちろんcTDPにも対応していてACアダプタ駆動に最適と思われる45Wにも設定可能です。

なんのことはなくKaveriの改良版みたいなもの。Kaveri-Refreshとも呼ばれているし。
今回はACアダプタ駆動を目指すのでcTDPで45W設定出来るのがポイントでしょう。





新型タイプのCPUクーラーが付属しています。
Wraithクーラーではありません。
「95W Quiet Thermal Solution」と呼ばれるCPUクーラーです。





取り付け自体は特に問題はありません。





メモリはAMD RADEON MEMORY PC3-17000 2133MHz CL10 8GBx2を使用。





MINI-ITXケースに取り付けます。
今回使用のケースはキューブタイプです。
電源部の取り付けスペースはまるっきり存在せず。ACアダプタ駆動が前提のようなケースです。





MSI A88XI AC V2マザーのA88Xチップに取り付けてあるヒートシンクは薄っぺらく、ファンレス運用時の検証で発熱による熱暴走がおきました。
ですので効果のほどはわかりませんがアルミ製のヒートシンクを両面テープで取り付けてあります。
サウスチップのシートシンクはもっと放熱性の高いものが良い気がします。





今回、ACアダプタ駆動に必要な重要パーツ!

picoPSU-160-XT

マザーボードのATX電源コネクタに直挿しすることで電源部を確保できるという優れもの。
もちろんACアダプタ必須になります。

パチモンみたいなのや、より大容量の給電ができる物とかあるようです。

接続可能なACアダプタは12Vタイプのものです。
19Vタイプも汎用品として使われていますが、使えません。12Vタイプのものです。注意しましょう。





マザーへの給電で大事な12Vですが、定格8Aの96W給電が可能です。実使用でもこれ以下になるようにしないといけませんね。

瞬間では15Aの180W給電が可能ですが60秒以下の制限。合計で200W以下に抑えてね。と書いてあります。


OS立ち上がってからの実使用環境は96W以下・・・余裕見て90W程度といったところでしょうか?
何をどのくらい使うかで変わってくるかと思います。





接続ジャックは一般的な外形5.5mm・内径2.1mmタイプの物です。





このPCケースだとそのDCジャックを取り付けるための穴が空いていません。
マザーボードのバックパネルにDCジャックがついていることを想定しているようです。

なのでドリルで穴を開けました。8mm径のドリルであけるとピッタリです。





picoPSU-160-XTに付属のDCジャックはこんな形状。
ネジを外して取り付けるのみとシンプルです。






いつも同じ状況なんですが配線が・・・





冷却ファンがあるだけでも安心します。
特にAMD APUだと発熱が心配ですし。






picoPSU-160-XTそのものですと、マザー用12Vコネクタと、ペリフェラルとS-ATAのコネクタが1個ずつとなっています。

今回の接続デバイスですが、
1.OS用のSSD
2.データ保存用のHDD
3.光学ドライブ
と豪華にする予定ですので、分岐ケーブルを用意。
ストックしていた中から、S-ATA分岐ケーブルと、ペリフェラルをS-ATA端子に変換するケーブルの2種類。





さくさくっとSSDとOSを取り付けて消費電力を測定してみました。
それぞれ計測中で最高値の消費電力を示します。

まずはA10-7860KのcTDPの変更による消費電力(デバイスはSSDと光学ドライブ)

<colgroup> <col width="82" /> <col width="100" /> <col width="102" /></colgroup>
消費電力(W) OS起動まで OS安定
cTDP 45W 85.5 18.2
cTDP 65W 107.5 19.7

cTDP 45Wの消費電力が優秀です。
cTDP 65Wですと瞬間で100Wを越えます。





ACアダプタ駆動でも全然大丈夫そうですね。

cTDP 45W時、3TB HDD追加時の消費電力(デバイスはSSDと光学ドライブとHDD)

<colgroup> <col width="82" /> <col width="100" /> <col width="102" /></colgroup>
cTDP 45W設定時の詳細  
消費電力(W) OS起動まで OS安定
SSDのみ 85.5 18.2
3TB HDD追加 98.6 27.7






ACアダプタ駆動をするうえで余裕を持たせるためcTDP 45W設定の固定とします。
SSDと光学ドライブ、さらにWD30EZRXを追加してみました。
OS起動まで100Wギリギリの消費電力を計測しました。
OS安定時は3TB HDDの追加分9.5Wほど増加しました。



アプリ動作時の消費電力(cTDP 45W、デバイスはSSD,光学ドライブ、3TB HDD)

<colgroup> <col width="82" /> <col width="100" /></colgroup>
  cTDP45W設定時
ファイル展開中 74
CINEBENCH R15 CPU実行中 77.8
CINEBENCH R15 GPU実行中 82.6





CPUやGPUに負荷のかかるCINEBENCH R15実行時で77.8W~82.6WとpicoPSU-160-XTで十分賄える消費電力となりました。
ちょいパワーのあるKaveriなAPUでもACアダプタ駆動が可能ですのでコンパクトなPCを作るのにpicoPSU-160-XTは役に立ちそうです。





 
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